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こんのひよせ
2021年1月14日 02:50
透き通った冷たい風が金色の月の上を瞬いて遠い遠い思い出の涙のような雪を運んでくるのです私たちは透明のエレベーターに乗って上空へと舞い上がり遥か頭上から水色の街を見下ろすでしょう小兎のように揺れる灯りを見て胸の中にほんのすこしの後悔やため息のような安堵手の届かない憧れを抱くのでしょうもう誰も訪れることの無い物語の中の風景を優しく儚く抱きしめて私たちは今夜夢の中で
2021年1月3日 04:44
冬の眩暈冷たい空気に肌が驚いて脳は動きを止める一瞬の暗転のち白い世界への転進しらしらと雪は降りゆく積もるもののなかに見えるあの光はなんだ停止した秒の奥へと柔らかく延びる白昼夢通りすぎるカラスに気をとられてその時は過ぎてしまった目を凝らしても視点は拡散して届かないけれど私は確かに見たのです彼方から送られた信号を緩やかな眩暈のなかで歌詞にならない詩を載せてい
2021年1月8日 02:07
生きてるものはみな死に向かって行進してる足並みはバラバラにでもたしかな道をひたすらに行進してる死とはどこにあるのだろうかわたしの死とみなの死は、どこか違うところにあるのだろうか道端に咲く花の枯れる様を見てわたしは細くちいさく嘆くわたしの人生の枯れる様を見て心を痛めるものはあるだろうかせめて夜は死への行進を彩る花束を歌詞にならない詩をのせています。詩の供養。