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小学生のような感想文に、ならないように。


「どうやった?」
「疲れたけど、たのしかった!」

2時間半の中で感じたことがありすぎてまとまらず、小学生のような感想しか出なかった自分が、情けなくも笑えた。


わくわくどきどきしながら迎えた『いつか仕事で再会するための連続講座 企画メシ2021』初回講義の日のことを、しっかりと刻んで残しておきます。


***


遡ること、約1ヶ月半前。

「あんなぁ、“超言葉術”の著者の阿部さんって方が主催されてる、企画メシっていう講座に応募してみようと思うねん!!」


夫とスーパーへ夕飯の買い物に行く途中、そんなことを話した。どういう講座なのか、なぜ参加したいと思ったのか・・・いつもは聞き手に回ることが多いけれど、珍しくたくさん話した。興奮気味だったので、いつもより声も大きめで。

そこまでアツくなれたのは、人の「熱量」や「一生懸命さ」にめっぽう弱い(影響されやすい)私が、歴代企画生の方のnoteを読んだ直後だったから、というのもあるかもしれない。

「へぇ~!めっちゃいいやん!いいのに出会えてよかったなぁ!」

私があまりにも楽しそうに話したからか、夫までなんだか嬉しそうだった。それがまた、嬉しかった。

***

待望の「企画生」になれた私は、事前課題にも楽しみながら取り組み、うきうきわくわくした気持ちで、講座の初日を迎えた。


「僕は、現時点で皆さんの企画が上手くできているとかどうとか、そこにはあまり興味がありません。」

開始早々、ドキッとするような、テキストだけで見ると冷たく聞こえるこの言葉だけど、阿部さんの言葉からはあたたかい愛を感じた。

「企画の完成度よりも、企画に向き合う姿勢や、これから何を学びどう伸びていくのか、そこに興味があります。」

・・・ドキッとした。

あれ?今、私、ドキッとした。


なぜドキッとしたのか、それは、私の“企画に向き合う姿勢”って、どうやった・・・?と不安になったからだった。

***


この講座が始まる約2週間前、事前に出ていた課題は「自分の広告をつくってください」というもの。

この課題に取り組むにあたって、あらためて阿部さんの著書を読んだり、あらためて母親に自分の名前の由来を聞いたり、自分なりに思いを込めて、つくった。


つくった、けど。


その過程を踏んだ人って、きっと私だけじゃない。88名全員の「自分の広告」を見て、そう思った。みんな、仕事や学業で忙しい毎日の合間を縫って、考えて考えて考え抜いて、工夫を凝らして、つくっていた。


とくに初回の講評の中で驚いたのは、「私はクリエイティブ力がなくて、約80人もいる中で絶対目立てないと思ったし、広告って“届けたい人にメッセージを届けるためのひとつの手段”だと捉えたので、今回の参加者全員の名前を調べて、検索して、TwitterのDMなどで、ひとりひとりに直接送りました。」という、企画生 井村桃子さんの行動。

いや、もう、井村さんがこのひとつの課題にかけた時間を想像すると・・・本当にすごいと思った。


あぁ、そうか。「届け方」も「企画」のひとつなんだなぁと、目から鱗ってこういう時のためにある言葉なんだと思いながら、目から鱗を落としまくった。

他にも、「自分の広告」だからと、身近な仲間たちに「自分について」街頭インタビューのように聞きまくって、それを動画にしてまとめていたり。


そんな皆さんの制作過程に感動していたけれど、阿部さんは事前に、ちゃんとヒントをくださっていた。


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(課題発表時、阿部さんから全員へのメール 抜粋)

「好きだと思う広告に」「自問自答して」「手と足を動かして」


・・・言ってくださってたやんか!

それやのに私、どうやった?自分が好きって思う広告に触れてみたか?自問自答したか?手と足をどれだけ動かした?


自信をもって頷けない。だから「企画の完成度よりも、企画に向き合う姿勢や、これから何を学びどう伸びていくのか、そこに興味があります。」という阿部さんの言葉に、ドキッとした。

コピーライターでもデザイナーでもないのに、上手く見せようとかっこつけた自分がいたから。

背伸びなんかせずに、もっと泥臭く、やればよかった。もっともっと考え抜いて、自分の広告を深く愛せばよかった。

そんな悔しさがありました。


ただ、それを救ってくださったのが、阿部さんのこの言葉。

悔しさは、最寄り駅。企画はチケット。「その先へ」と連れてってくれる。


今日は、家から出発して最寄り駅まで来たんやな。チケット、買えてよかった。これから、どこへ行けるんやろう。

感じた悔しさが、いつの間にかわくわくに変わっていた、初回の講義。



「どうやった?」
「疲れたけど、たのしかった!」

夫とスーパーへ夕飯の買い物に行く途中、小学生のような感想しか出なかった自分が、情けなくも笑えたから、こうしてこれから少しずつ、言葉にして残しておこう。


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