親が亡くなった際にやらなければならなかった事いろいろ

いわゆる遺品整理的な事だが、これを読んで「こういう事も必要なんだな」と思っていただければ幸いです。

インターネット契約者の変更

うちはインターネット契約が父になっていた為、契約者の変更を行いました。ネット契約+多チャンネル放送の契約もしていたのですが、母はあまりTVを観ないので多チャンネル放送の契約は解約、チューナーの返却をしました。ネット契約は、契約者の死亡を確認する書類の提出(戸籍謄本など)を求められるので、少し手間がかかります。あらゆる場面で、死亡診断書や戸籍謄本は必要になるので、取得した際にまとめて行うと良いと思います。
本当はネット契約プランの見直しもしたかったけど、時間が足りずできませんでした。次回帰国時に検討したいと思っています。

ちなみに年金の手続きなどにも戸籍謄本は必要です。

登録しているサイトの確認、登録の解除

既に記事にしているAmazonなどのショッピングサイトへの登録を確認の上、解約を行います。本人がパスワードとIDを記録したノートなどがあれば、スムーズです。うちの場合、ノートはあったのですが、情報が重複していたり、既に使っていないパスワードや、古い登録の場合メモが残っていないなどで、全ての解約はできませんでした。
本人のパスワード情報がなく、親族が解約するという旨をサイトに知らせる場合、本人死亡の証明(診断書などの画像をメールで送るなど)と本人との関係を示す書類のコピー提出など、企業によりますが色々求められます。
また、SNSに登録している場合は、それらの情報を残す、削除するなどの対応も必要です。メールなんかも同様です。

書類の整理、写真の整理、衣類の整理。

上記のようなパスワードなどが記載されたノートの確認、書類の確認。人によっては保険関係の書類だったり、いろいろとあると思います。とにかく紙モノの中身をチェック、必要なものとそうでないものに分けます。
古い説明書とかいっぱいあったなぁ。
写真は、通常捨てるような事はないと思うのですが、うちの母は古い写真(若い頃の写真)は捨てると言っていたので、私が父と母の若い頃~私が幼少期ぐらいまでの写真を30枚ほどピックアップして引き取りました。
また、父は定年退職後も「服を捨てる時は俺が死んだ時にしてくれ」と言っていて、退職から20年以上経つのに、スーツやネクタイなどが大量に残っていました。
古すぎてどうにもならないものは、ゴミの日に廃棄、ブランド物のネクタイや、まだ使えそうなものは買取サービスに回収してもらいました。
退職後に使っていたループタイや、ネクタイの中でデザインが良いものは私がもらい受け、他の状態が良い服も、何枚かもらいました。
ユニクロの服の場合、ユニクロ店舗で回収してもらえるというのがめっちゃ助かりました。

買取サービスは、私は店舗に行くのが嫌で、集荷サービスがあるところでお願いしましたが、状態は良いけどブランド物じゃないという場合は、店舗に売りに行くのが良いかも。どちらにしろ、お金になる事よりも、短期間で一気に片づける事を優先しました。

ついでに母が着物を処分したいというので確認したのですが、けっこう良い柄が多く、もったいないのでほぼ保留。帯締めなど数が多すぎる(なぜかめっちゃ持ってた)ものだけ処分しました。
衣類の大部分を処分した事で、古いタンスを処分できそうになったのは良かったです。(実際の処分は私は時間切れで携われず。母が引き取り業者に依頼したようです)

あれ、片付け下手になってる?

母はもともと、整理整頓は大得意。無駄なものはすぐに捨てるし、掃除も大好きです。家は一見きれいに整理されていましたが、今回の片付けで気づいたのは、妙なものをため込んでいたのです。
それはタオル。
うちのタオルはそれほどボロくなっていなくても、定期的に新しいものに取り換えられているのですが、片付けしてみると古いタオル(でも充分まだ使える)が大量に出てきました。未使用の、企業とか団体がくれる薄いタオルもいっぱい。
「これどうするの?」と聞くと「掃除用雑巾に使う」というのですが、雑巾にするにしても多すぎる。
ちょっと口論になったのですが、その折に「そのとき、あなたは実家を片付けられますか?」という本を読みました。

この中で「高齢者は、心の寂しさを埋めるようにものを増やしていく」というような事が書かれていました。子供が独立し、空いてしまった心や物理的な空間を埋めるように、物を残したり増やしたりしてしまうようです。
そこでタオルの行く末でケンカするのはやめて、「使わないタオルがあるなら、今度荷物送ってくれる時に緩衝材代わりに入れてよ。うちで使うから」
と提案してみました。
私との口論の後、確かにタオルが多すぎると冷静になった母も、これを受け入れてくれました。
この間届いた荷物にも、3枚ほどタオルが入っていました。これで良し。
父の死後も、割と早い段階で遺品や家具の整理を始めたりして、片付け好きの母は健在だと思い込んでいたのですが、意外な部分で母の異変を知ったように思います。なんでタオルなんでしょう。
他の部分はさっさと処分、整理しているのに・・。

家具・家電の処分

父の趣味は料理で、実家の食事は父が作っていました。母は料理はできるもののあまり好きではなく、お菓子作りは大好き。
父は台所を自分の使い勝手が良いようにしていたので、冷蔵庫に母の製菓用の材料が入る事を嫌っていました。その為、私がいても3人という少人数家族であるにもかかわらず、冷蔵庫は2台(1台は和室に設置)という無駄な状態になっていました。
冷蔵庫を片付けて、1台は処分。衣類ダンスや古い本棚も処分しました。市の大型家具の引き取りは、ごみ収集場所までは自分でもっていかねばならず、ちょっと難しいので、引き取り業者にお願いする事にしました。
と言っても、引き取り業者選びって難しいんですよね。母は市役所に相談して、市役所から紹介された業者に頼んだようです。
以前、自分で依頼した引き取り業者が来た際に、頼んでいないものまで査定されて営業をかけられるという経験をして、とても煩わしいと感じたそうです。

まだまだ片付けきれていない

大きな家具を処分し、母念願のベッドを導入(父がベッドを入れるのを頑なに嫌がっていた)。かなり部屋も様変わりしているようですが、本の処分や押し入れをリノベーションしたいなど、まだまだ母がやりたい事、片付けたいものはあるようです。
今回は私がNZに戻ってしまったので一旦保留となりましたが、また日本に帰国した際には、片付けを進める予定です。


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