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親がAmazonのセールスになすがままになっていたという話

もともとメールチェック、ネットで買い物などでパソコンを利用していた父でしたが、特にコロナ以降はネットショッピングの回数が増えていたようです。
これは生前、父が最後の骨折で寝たきりになってから一カ月ほど経った頃です。ベッドから自力で出られなくなってから、パソコンを一切触っていなかった(タブレットは使い慣れず、ほぼ母専用です)はずなのに、Amazonから品物が届くという事がありました。

もうお分かりと思いますが、定期購入便が到着したのです。
コロナ以降は生協を主に利用していた父ですが、生協ではなかなか手に入らないものはAmazonで買ってもいたようです。
しかし、母はあまり好きではないものや、電子タバコなども含まれていた為、解約をする事にしました。
普段、IDとパスワードなどを書き留めているノートから、Amazonのアカウント分を探しだし、ログインしてみるととんでもない事が判明しました。

父はAmazon primeに登録し、Amazonのクレジットカードを作り、更に定期購入便を複数依頼していたのです。
Amazon primeに登録したのは、おそらく決済画面に行く時にでかでかと表示されるアマプラの案内の「初月無料」につられて、登録したものと思われます。プライムの事を全然理解していなかったようで、アマプラで動画を観た形跡も、ミュージックを使った形跡もなし。全く無意味に年会費を、おそらく数年払い続けていたものと思われます。

クレジットカードも、おそらく同じように無料で作れてお得というような案内のままに契約。
頻繁に買うものは定期購入した方が割引されてお得と思って、定期購入便を契約。さらに定期購入は3件以上の契約で割引率が上がるので、複数契約していたようです。
本人としては、賢くお買い物をしていたつもりなんだと思います。

アマプラ、クレジットカード、定期購入便、いずれも内容を理解して、必要と思って使う分には全く問題がないと思います。
でも、ある程度の年齢であれば、自分に必要ないと思えば無難に避けて通れるアマプラ勧誘なども、高齢者にとってはよくわからないままクリックしてしまう危険な誘導であるのは確かです。親って、子供が思ってるより耄碌してるんですよねぇ・・・。

結局、既に届いているものはどうしようもないので、次回分からキャンセル。まだ届いていないものはその時点でキャンセルした上で、必要な支払いが完了しているのを確認し、カード解約、アマプラ解約、Amazonアカウントをクローズしました。
この頃はまだ元気になると思ってはいたのですが、また同じ事が起こると困るので、今後はAmazonから何か買い物をしたい時は、私に頼んで欲しいとお願いしました。

Amazon以外にも

父の葬儀後、父のメモとメールを確認しながら、登録しているショッピングサイトの解約作業を進めていきました。
Amazonほどどっぷり契約しているものはなかったのですが、けっこうあちこちに登録していました。
ネットや携帯を全く使いこなせていない人なら、ここまでにはならないと思うのですが、なまじカートに入れて決済ぐらいはできるよという人の場合、コロナ以降使用頻度が増え、知らぬ間にあちこちに支払っているという事はあるんじゃないでしょうか。
実はこのメモもかなり難敵で、既にパスワードを変更しているのに、古いパスワードに特記がなく、また新しいパスワードはメモのどこに書いているのかわからなかったり、そもそもメモされていないものもありました。

好奇心だけはあるので、けっこうその時その時で、話題になっているサイトやSNSに登録してるんですよね。

親のパソコンや携帯利用状況はしっかり把握した方がいい

わからなければすぐに聞いてくれる母の利用歴はだいたいわかっているのですが、わからなくても何も言わない父の利用歴は全く不透明でした。
この辺は子供のネット利用を管理するのと同じですが、

  • 普段利用しているサイトを把握する事

  • アカウントとパスワードはわかりやすくメモに残してもらう

  • 使わないサービスに登録し、損していないか確認する

  • SNSやアカウントで、もしもの場合にアクセスできる管理人として、自分を登録しておく

この辺は本当に大事だなと思いました。特に使わないサービスに登録してるのは、積み重なるとけっこう大きい金額を損する事になるので、絶対大事です!

Amazonを悪く書いているような文章になりましたが、Amazonそのものは私も利用しています。文章をよく読まず登録してしまう側にも問題がある事はわかりますが、高齢者にあの決済画面を間違えず進めさせるのは、難しいんじゃないでしょうか。

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