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ワーカーホリックが抜けないパート主婦がぶつかった103万の壁と子どものお留守番問題

去年の9月から初めてパートというものをしている
以前は未婚でシングルマザーをしていたのだけど
体調を崩して入院をしたことを切っ掛けに
それ迄していたテレビの編集の仕事を辞め
都内のマンションも売却、寂しい都会の一軒家に引っ越し
配偶者控除・扶養控除のために(?)入籍して
コロナの緊急事態宣言もあり暫く
子どもにべったりな生活を送っていたが、、、、

一念発起

まったく経験のない工場内での軽作業というパートに
勤務地や勤務条件だけ応募して働きだした
(基本、土日祝日休み
 子どもの保育時間内の9:00〜16:00
 自宅と保育園の中間距離
 マイカー出勤可能etc.)

工場内での仕事、、、、
ベルトコンベアでの流れ作業、時間との戦い
正直、向いていない
なにがってスピードが、、、
主婦の皆様は、本当に良く働く
めっちゃ手が早い
マルチタスクをこなせる
凄いの一言

わたしはというと
とても怠惰だしルーズといえる
ずっと手より頭をつかうデスクワーク
未婚シングルマザーとして大黒柱として
稼いではいたが家事は苦手だったし
主人にも家事ができないので
『あなたは稼いでください』といわれるくらい

とにかく、
いろいろ考察したり考えている事が好きで
行動よりも理論派
マルチタスクは無理、1つの事に没頭しやすい
その意味でテレビの編集は天職と言えた

なんせ業界タイムで動いているので
タイムカードなんて存在しない
口約束で多少の遅刻は気にしない
仕事の終わりはその日の状況次第
〝定時〟なんてものはなく
終電がなくなればタクシーで帰るだけ
徹夜する事も珍しくはない
一日の区切りもあいまいで
25時だとか33時なんて時間もある

最後の方は、テレビ業界にも
働き改革の波がきていて
やはり〝スピード〟というものに劣等感があった

全く違う職場だけど
子育てをする上ではとても良い気がする
なんせ突然休んでも問題ないからだ
自分の代わりがきくって凄い事だと改めて思う

たとえば、コロナが出て急に保育園が登園中止とか
うちの子はありがたい事にあまりないけど
熱が出て保育園や学校に行けないときは
LINEひとつで済んでしまうし

子どもの行事などで休みが事前にわかっている時は
カレンダにそっと名前を書いておくだけでいい
とても休みやすい環境の職場だ

子育て中の人や子どもを育て終わった人
子育て経験者が大半だから
『子どもが熱ならしょうがないね』と
むしろ子どもが可哀想だから休んであげてという環境

いろいろな作業があるが
普段から専業にせずに回しているため
急遽の休みに人員配置の変更がしやすくしているので
気兼ねなく〝お互い様〟で休める

しかし、以前のテレビの仕事は
大半を編集マンである私とディレクター
2人で作業をして
出来上がると試写といって
プロデューサーなど偉い人が数人きてチェックし
あーでもないこーでもないと会議して
また改良版をディレクターと作って
2度目の試写をして直しての繰り返し
特に試写は忙しい偉い人がスケジュール調整をして
決めるので下々の私やディレクターには
試写は絶対的な期限、、、
何日徹夜しようが多少具合い悪かろうが
その日迄に言われた通り直さなくてはいけない

編集機を使えるディレクターさんもいるが
中には編集機を使えない人もいる
つまり、私が休むと仕事がほぼストップする
多大な迷惑がかかるし
多大な迷惑をかけるような問題行為は
フリーランス故に次の仕事をなくす危機でもある

思えば、仕事の期間中は
子どもよりも仕事が最優先
仕事が絶対だった

このワーカーホリック的な感覚が
なかなか抜けないのだ

普段は、休みには寛容な今の職場も
繁忙期には少し違う
繁忙期になると祝日出勤や土曜出勤がでる

去年は土曜保育は認められていなかったので
祝日と何回かの土曜は車で30分ほどの
義父母に子どもを預けて出勤したのだけど

義父母も80を超える高齢者
最近、少しずつ老いを感じるようになったし
子守りも大変そうだ。。。。
(たぶん頼めば預かってくれる事はわかっている)

幸い、今年から学童保育は土曜日も登録している
問題は学童のない祝日
昔、日曜は子どもをみてくれたパパは
長期出張中であてにならない

ワーカーホリックな私の脳味噌は
何を考えたのか
『そうだ!半日(3時間くらい)だけなら
 お留守番できるかも!』
とお留守番大作戦を思いついた

息子さんも小学校に入ってから
近所の買物に誘っても『お留守番してる』と
返事する事が増えてきたし
ちょっと3時間は長いけど大丈夫かなと。。。

しかし

職場の同僚にその事をいったら
『独りにさせたら危ないよ』
『何かあった時に後悔してからじゃ遅い』
『最近、子どものニュース多いじゃんやめときな』
と口々に反対された
それが普通の感覚なのかもしれないけど

そして、あることを聞かれた

それが〝103万の壁〟
『ちゃんと計算した?ちゃんと計算ないとだめだよ』と
去年は9月から働きだしたので気にしなくてよかった
〝103万の壁〟問題。。。。

一応、スーパーで買物するときぐらいの
ザックリ感覚では計算していたけど
一念発起して
エクセルで給与の計算表を作って
今後のシュミレーションをしてみた

結果、、、ザックリ計算はあっていたけど
今後の目測をあやまっていたので
アウト。。。。。。

時給のアップする祝日に
子どもをお留守番させてまで出勤している場合じゃない
と判明して翌日、上司に祝日出勤はしないことを告げ
許可をもらった

『会社より自分の家庭が大事』と職場の人は
言っていたのだけど
以前は仕事がない=雨風ふせげる暮らしができないと
直結していた環境でのストレスフルな
ワーカーホリックだったんだと再認識
(編集の仕事は楽しい事の方が多かったですけど)

世のシングルマザーは日々大変なんだなぁと
改めて思った

12月の10日迄は〝103万の壁〟と
戦う日々が続きそうです