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誰かの夢を叶える木

年末に久々にLINEがきた

昔に、いくつもの番組を一緒に作った
プロデューサーSさんからだ

彼と一緒に作ったのは
『グラン・ジュテ』というインタビュー番組
ウィキペ先生によると2009年から2013年に
Eテレで放送されたらしい

概要欄には

30代の輝いている女性をスポットを当て、
生き方やターニングポイントに迫る。
視聴者へ新たな一歩を踏み出すヒントを伝える。
インタビュー番組の側面が強い。

とか書かれていた。
私が、関わったのは2010年から
番組が女性を扱うということで
女性の編集マンを探していた

NHKプラネットとNHKエデュケーショナル
で隔週で担当しており
Sさんは当時、プラネットに出向していた

この番組は、
なんと30本くらい編集した

電話をくれたSさんは
プロデューサーだが、最終試写の後は
徹夜に付き合うくらいの勢いで
ナレーションを直したり画を直したりと
番組が完成するまで一緒に編集室にこもる
ディレクター的な側面が強い人だった

Sさんが編集に入ると
ディレクターはADと化す

とても私を信頼してくれていて
今でも連絡をくれる数少ない人間だ

そんなSさんから年末
番宣の連絡が入った
Sさんは、自分の担当した番組があると
たまに連絡をくれる
今回は、
『ウィッシュツリー』という番組だった

東京郊外の小学生200人が
「自分の願い」ではなく「誰かの願い」を
考えて木につるす。
ホスト役のNON STYLEが、
子どもたちの思いを聞き、
いくつかの願いを叶えていく。

と言ったもの

海外番組のフォーマット買いらしいが
「自分の願い」ではなく「誰かの願い」
というのが私にはとても良かった

自分の願いを書いて
抽選でそれを叶えてもらう

まぁ、既存の番組にもありそうだが
ちょっと引いた目で見ると白けてしまう

しかし、自分でなく『誰かのためのお願い』
つまり誰かを喜ばせること
〝利他的〟な行動を子供たちが考え
子供たちが他人を喜ばせる体験をするわけだ

この経験は子ども達にとって
とても大きいと思う

夢として選ばれなくても
他人を想う気持ちというのに向き合える

選ばれた子達は
自分の行動によって他人の感情を動かし
感謝されるという経験ができるのだ

自分の夢が叶うのは、単純に嬉しい

しかし

人間は〝誰かの為になりたい〟という
欲求を多かれ少なかれもっている
〝誰かのため〟〝利他的〟なことが
お金として還元され社会を動かすと言っても
過言ではないと想う

〝自分のため〟は
ある程度限界があるように思うが
〝他人のため〟は
無限の広がりがあるように感じる

〝利他的〟な行動が
自分の喜びにつながる経験を
子どものうちにできるのは素晴らしいことだ

もし興味が、ある方は
NHK総合で1月9日
午前9:30〜10:00

再放送があるので見て下さい

お子さんと見てもいいと思います
自分ならどんな願いを書くか
話してみるのも素敵です

30分番組ですが
テンポもよく、内容も充実しているので
オススメです

もし、1つだけ誰かの夢を叶えるなら
あなたは、誰のどんな夢を叶えたいですか?