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鬼滅を子どもに見せるか問題を調べてたらアンパンマンにいきついて、やなせたかしのヒーロー観が煉獄杏寿郎だった件

はい。今日も通常どおりのネタバレ仕様です!

一応、私は5歳児の母で
コタさんとは既に5回!
劇場版『鬼滅の刃〜無限列車編〜』を
煉獄vs猗窩座戦を観戦・鑑賞している訳で

良く言われる
『鬼滅の刃は残酷なので見せるべきでない』
問題のドストライク
なワケです

別にわたしはどんな意見があろうと
自分の確固たる信念があって
本人の意思も尊重した上で
見に行っているのでブレないのですが、、、

やはり気になる!
だって人間だもん。。。
というか知的好奇心と人間観察好きだから

あとは常々主張している
多角的に物事を判断する為には
賛否両論知っておくべき
だと言うこと

相手の主張も聴かずに
否定するなんて笑止千万!


で、久々にTwitterをリサーチ

すると、“アンパンマン”という
キーワードが出てきた

それこそ
生まれて1年2年の子をも魅了する
親公認のヒーロー



子どもを持てば1回はグッズを買う

90%以上の子がハマる道



といっても過言でない日本を代表する存在

うちのコタさんもハマった
アンパンマンの服来て
アンパンマンのおもちゃで遊んだ

なんならアンパンルームに
泊まる為に高松まで行った

『アンパンマン』とすら上手く言えないのにw
(アニメはあまり見なかったけど)

でも、待てよ。


アンパンマンって残酷だからって
最初は受け入れられなかった
んじゃ。。。

と調べてみた

アンパンマンは
1973年『あんぱんまん』という絵本の
キャラクターとして発表されました。

この作品の中でアンパンマンは
顔が濡れるとすぐに弱って
力が出なくなってしまうヒーローとして
描かれています。

画像1

この『あんぱんまん』の絵本は発売当初
残酷でみすぼらしいキャラクターとして
絵本の評論家や幼稚園の先生たちから
酷評された
といいます。

なぜ作者のやなせたかしは
アンパンマンを“弱い”ヒーロー
したのでしょうか?

その理由を絵本のあとがきの中に書いています

子どもたちとおんなじに、ぼくも
スーパーマンや仮面ものが大好きなのですが、
いつもふしぎにおもうのは、
大格闘しても着るものが破れないし汚れない、
だれのためにたたかっているのか、
よくわからないということです。

ほんとうの正義というものは、
けっしてかっこうのいいものではないし、
そして、そのためにかならず
自分も深く傷つくものです。

──『あんぱんまん』あとがきより


そこで糞長いタイトル

鬼滅を子どもに見せるか問題を調べてたら
アンパンマンにいきついて
やなせたかしのヒーロー観が
煉獄杏寿郎だった件

ということになります

煉獄さんは、
アンパンマンよりは弱くないですし
アンパンマンの方がチート能力あると思います

【チート能力】とは

 漫画やアニメのキャラクター設定において
 チート(不正改造)と思われるような
 圧倒的な能力の事

 例)不死身や時間操作、能力コピーなど

アンパンマンは水をかけられると
弱ったり戦闘不能になりますが

ジャムおじさんが顔を焼き
バタコさんが投げて
新しい顔に変わると復活します

一方の煉獄さんをはじめとする
鬼殺隊の面々は生身です

煉獄さんのように
心身ともに鍛え抜いて強さを得ても

『潰れた左目
 砕けた肋骨
 傷ついた内蔵
 もう取り返しがつかない』

と猗窩座に言われてしまうのです


どんなに頑張っても人間という
肉体の限界には逆らえない

非常に現実的
真摯に人間の生と死を描いています


私的には
チート的に何回も生き返るより

血みどろでもグロくても
傷つければ傷つくし
切断すれば戻らない
そして死は誰にでも必ずおとずれる
どんなに鍛え上げて強くなっても!
という事を実感する方が
命を大切に出来る
と思うのです

反論もあるでしょうが

そして、やなせたかしの

ほんとうの正義というものは、
けっしてかっこうのいいものではないし、
そして
そのためにかならず自分も深く傷つく

というのを読んだ時に

煉獄さんの

『たとえ認められずとも
 鬼から人を守る為に戦う
 それが鬼殺隊だ!』

『どれだけ惨めだろうと
 俺は俺の責務を全うする!』

ボロボロになりながら
鬼に立ち向かう姿を思い出した


鬼殺隊は政府公認の組織でないから
帯刀さえ許されませんしね

不条理。。。。。


実は、

アンパンマンは決して“泣かない”
“怖がっている姿を見せない”キャラクター


これは
ヒーローの役を担うべきキャラクターは
ちっとも強くはない普通の人であっても
弱い者が困っているときには
強がるような存在であるべき
というヒーロー観からきているそう

煉獄零巻で

煉獄さんは

誰かの命を守るため
精一杯戦おうとする人は
ただただ愛おしい

清らかで ひたむきな想いに
才能の有無は関係ない

誰かに賞賛されたくて
命を懸けているのではない

どうしてもそうせずには
いられなかっただけ
その瞬間に選んだことが
魂の叫びだっただけ

と語っています

炎柱になるべく
熱心に育ててくれていた父から

『お前も千寿郎も
 たいした才能はない
 くだらん夢を見るな』

『炎柱は俺の代で終わりだ』

『お前は炎柱になれない』

と言われて

強烈な才能と力を持たない者の
夢を叶える努力や
誰かの力になりたいと思う
その心映えには
何の価値もないのだろうか

という葛藤を抱えたまま向かった
初任務で見出した煉獄さんの答え
と思うと、、、深い。

とは言え

やなせさんは現実と虚構の区別が
わからない子どもが混同しないよう

まずはアンパンマンの世界を
徹底的に非現実のものにするように
心掛けていたようですし

残酷で不条理なのも現実と
理解できない
うちは

同じヒーロー観でも
現実的である鬼滅の刃は見せない方が
いいのかもしれない。。。

まずは子ども向けの上映時間である
アンパンマンをオススメしますw