「業界」って何??日本にある業界を整理してみた

就活を始めると聞く言葉の1つに、「業界研究」があります。
「いや、業界研究とか言う前にそもそも業界ってなんなん??」と思う人も多くいるでしょう。
業界とは何かをきちんと理解してないまま就活をすると、網羅的に企業を見ることが難しくなり、就職してから「こんな選択肢もあったのか」と後悔することになります。

まず最初に「業界」という言葉の定義を確認しましょう。
就職活動における業界とは、「企業を産業や商業で分類したもの」を指します。
ここで中学校の頃の社会の記憶を辿り、日本の産業構造を思い出してみると、1次産業、2次産業、3次産業に分類されますね。

<産業構造>
■1次産業
・自然界に対してはたらきかけ、作物を作ったり、採取する産業。
EX)農業、林業、漁業など
■2次産業
・自然界から採取した物を加工し、商品を製造する産業。
EX)建設業、鉱業、製造業など
■3次産業
・第1次産業、第2次産業のどちらにも当てはまらない産業。
EX)商業、金融業、運輸業、情報通信業、サービス業など

この3つに分かれた産業は、さらに12つの業界に分類されます。
この12つの分類は、体系的な業界の分類の1つとして、覚えておいて良いでしょう。というのも、業界は切り分け方によって、様々な数に分類できるため「12に分類するならこんな感じ」といった程度に捉えておけばOKです。
では、業界の一覧を見てみましょう!
(※下記で使われている「業種」とは、業界をさらに細かく分けたものを指します。EX:製造業>食品)

■1次産業
(1)農林・水産業
農業や漁業といった私たちが生きていくために必要不可欠な食料を作る産業です。自然と深く関わっているため、悪天候によって価格変動が起こりやすい業界ですが、そんな課題を解決しようと近年、農業技術の開発が注目されています。

(2)林業

林業は、木を育てて伐採した木材を加工する産業です。地球温暖化問題への意識の高まりを背景に、最先端技術を用いた植林事業なども新たに動き出しています。

(3)漁業
漁業は私たちの食卓に並ぶ魚を狩ったり、鑑賞用の魚を育てたりしている産業になります。

■2次産業
(4)鉱業
鉱業は、扱う商品を軸として「金属鉱業、石炭・亜炭鉱業、原油・天然ガス鉱業、非金属鉱業」の4つに分類されます。石油や石炭、金など地球の地中に埋まっている鉱物や燃料を採取する産業です。

(5)建設業
建設業は、建築物の完成を発注者から直接請負う「総合工事業」、下請として建設工事を行う「職別工事業」、電気やエレベーターなどの機械装置の設備を担当する「設備工事業」の3つに分類されます。

(6)製造業
食料や飲料、繊維など幅広い業種を抱える製造業。原料を調達し、自社の加工術を用いて、商品を製造する業種が分類された業界です。

■3次産業
(7)電気・ガス
人間が生きていくために不可欠な、電気業、ガス業、熱供給業、水道業などが分類されています。

(8)運輸・通信業
宅配便などの運輸サービスといった物流を指す業種が分類されます。

(9)卸売・小売り・飲食業
メーカーから商品を購入し、小売店に商品を売る卸売業者や、スーパーやコンビニなどの小売業、飲食店などが分類されます。

(10)金融・保険業
銀行や信託、保険など、お金の管理をしたり、金融商品を扱ったりする業種が分類されます。

(11)不動産業
土地や建物を売買する不動産取引業、アパートを貸したりマンションを管理したりする不動産賃貸業がここに分類されます。

(12)サービス業
この業界は定義が広く、その名の通りサービスを提供している業種を指します。
例えば、ホテル・旅館、家事サービス業、映画業、放送業、駐車場業、自動車整備業、情報・広告業など、上記の11つの項目に分類できなかった業種がここに入ってくるイメージです!

ざっくりと「業界とは何か」を掴めたでしょうか?
次回からはこれらの業界を1つずつ研究していきます!

⭐️参考文献⭐️
マイナビ新卒紹介トップ>就活ノウハウ>業界研究>知っておきたい、業界分類一覧と解説
トップページ>中学社会>すべての科目学習内容【日本のすがた】第1次,第2次,第3次産業とは
就活の未来>業界研究>【活の業種12選】知っておきたい種類と絞...
・「総務省 大分類E-建 設 業

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