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(超いまさらですが…)公開講座「うたごえを科学する Vol.2 feat. 北山陽一」受講いたしました。

はじめまして or ご無沙汰しております、ぴよこ☆です。

2022年10月15日(土)晴れ――この日、ワタクシめが赴いたのは、
慶応義塾大学三田キャンパス…最寄り駅はJR田町駅。

ワタクシ、年に何度か東海道新幹線に乗るのですが、
使うのは東京駅 or 品川駅ということもあり、
山手線の東京駅と品川駅の間にある田町駅に降り立つのは実は初めて。
(2020年に開業した高輪ゲートウェイ駅も、この日初めて車窓から目にしました…)

しかも、ワタクシは自他ともに認める超方向音痴。
(自宅から徒歩1分圏内で迷った実績アリ…)

ソレを見越して事前にしっかり下調べしたのがよかったのか、
当日は携帯ナビを見なくても迷うことなく
お時間に余裕をもって現地に到着いたしました☆(拍手)

ありがとう、
駅から大学マデの道順をわかりやすくブログにまとめてくださった方…。(感謝)→

◆そもそものキッカケ

既に人生の半分以上(!)社会人なワタクシが
どうして慶応義塾大学三田キャンパスに行くことになったのかと申しますと、
長年ファンであるヴォーカルグループ・ゴスペラーズのメンバーのおひとりが
大学の公開講座の講師を務めるコトを偶然知ったから→

思わず現地で受講できるチケットを確保したのですが、
ワタクシは時折ライヴに足を運ぶ程度、
楽器も弾けない…歌も自分からは特に歌わない…
好きな音楽をたまに聞くというごくごく一般人。

専門的なことをなにひとつ知らない超ド素人が
予備知識ナシでノコノコ会場に赴いて、果たして内容についていけるのか?
始まる直前マデ正直不安を抱いておりました…。

◆講師・北山先生について

ゴスペラーズのデビューから現在に至るマデのおおまかな流れは
公式のプロフィールに載っております→

ただ、ゴスペラーズのメンバーであり
この日の講師である北山陽一先生(以降、北山先生)には
ゴスペラーズの公式プロフィールには
載っていない肩書がありまして。

ソレが慶応義塾大学の招聘教授であることと、
現役の大学院生であるということ。(2022年現在)

大学で教鞭をとっていることや
大学院生になったことはもちろん存じ上げておりましたし、
今回の公開講座もそのカラミでご登壇されるのだろうというのは
想像に難くありませんでしたが。

どうして教えることになったのか?
なぜこの年齢になって大学院にはいろうと思ったのか?
そういった経緯は断片的に伝え聞くばかりで
公式の場でハッキリ語られるような場面もあまりなく…。
(少なくともワタクシめが知っている範囲ではこれくらい?→)

ゴスペラーズとしての活動がメインでしょうから、
そのあたりの折り合いはどうつけているのだろう?
と頭の隅でずっと思っておりました。

当日は、録音録画、講座中のお写真や
(当日はZoomでの参加者もいたのですが)画面キャプチャもNG…
というコトで現場では
学生時代を思い返しつつメモを取りましたが、
ワタクシの字は身近なひとから「ぴよこ☆式速記文字」(=書くのは速いけれどひとには読めない…)
と呼ばれるようなシロモノ。

しかも、メモは要所要所しかとっておらず、
自分でも解読(!)する必要があるため…
やる気とお時間の兼ね合いでいままで掛かってしまいました。

講義を受けてから既に数ヵ月経ってしまっているため
うろ覚えな箇所も多く、かなり(というか大半)端折ってますし、
メモの解読(…)に失敗して内容が見当はずれになってるカモしれませんが、
当日の現地の雰囲気をなんとなーく感じていただければ幸いです。

(もし内容におかしい部分がありましたら、ワタクシが鳥アタマなせいです…)

◆会場の様子

というコトで、話しは戻りまして。

10月15日朝、慶応義塾大学三田キャンパス正門(南門)に無事たどり着いたワタクシ。

コロナ対策の検温をクリアし、
構内に立ち入ったスグの場所にこの日のイベントを告知する
タテにおおきな看板を発見。

階段をあがって構内に立ち入ると、
土曜の朝ということもあってか…人気(ひとけ)はまばら。

お時間に余裕があったので構内をくるりとおさんぽしてみたのですが、
ところどころに木が植えられていて意外に静か…、
校舎は上に高めでどちらかというとコンパクトなカンジ。

(ワタクシの実家近くにある某大学が
 敷地があまりにも広すぎて自転車がないと構内を回り切れないのに比べたら、
 やはり都市部に設置された大学だなぁと思ったり)

レトロな図書館旧館のヨコを抜けて、
イチバン奥にある北館一階のホールが今回の現場。
ワタクシめが赴いたときには既に何人かお並びになっておられました。

当日は10時15分ちょっと前から受付開始、
会場となったホールにはいると、
ステージの中央にはおおきなスクリーン、
上手と下手にそれぞれ演台がありましたが
どうやら上手側のものがメインのようです。

席は自由席ということで、参加者は思い思いの場所を確保。
ワタクシめは上手側前方にあった関係者席のスグうしろ…
通路沿いで視界がひらけたお席をキープ。

あとでネットで調べたところ、
このホールの収容人数は240人ほどのようですが、
お席にはかなり余裕がございました。

◆講義の超ざっくりとした内容

講義は10時30分ごろからスタート。

上手から現れた北山先生のお召し物は、
黒×グレーのパーカーにジーンズ、スニーカー、
左手首にスマートウォッチ(と思われる)にメガネという、
かなりラフなスタイル。

前半は北山先生による自己紹介を兼ねたいままで辿ってきた変遷や
ご自身と「うた」との関わり、
そして「うた」に対するお考えなどを
スライドを交えながらお話いただきました。

後半は慶応義塾大学に籍を置く
川原繁人先生と粂川麻里生先生と北山先生との鼎談。

ご登壇された先生方の経歴はコチラ→

川原繁人先生

粂川麻里生先生

前半・後半内容が入り乱れているかと思われますが、
講義中にワタクシがとったメモの内容を
(メモを解読しつつ…つたない記憶を思い起こしつつ…補足をいれつつ…)
羅列いたしますので、雰囲気だけでもどうぞ→

※以下に書きだした内容は順不同。
 たぶん、前半と後半のネタが入り乱れてマス。
 どうしても解読できなかった部分は「○○○」というようなカンジで書いてます。
 もし内容におかしい部分がありましたら、ワタクシが鳥アタマなせいです…。
 (先に謝っておきます…スミマセン…)

・「うた」身近で普遍的。正解はない
 答えはでない。ままならない
 禅問答――「うた」ってなに?
 「うた」を分解する
 
・「記号化と解釈の七割」仮説
 イメージを記号として伝える→情報が失われる→(失われた状態のママ)解釈する

・「矢ガモ(鴨)モデル」 矢を打つ!
 伝えたいモノがどれだけ伝わるか→目減りを前提に
 うたい手から魅力という矢が放たれる→相手に矢が刺さる=「矢ガモ(鴨)」!
 (補足:自分と)同じトコロに(補足:相手が)反応するかわからないけれど、
 自分なら(補足:矢を)撃とう

・カラオケとお客さんの前でうたうことは、まったく違う

・大学在学中にゴスペラーズとしてデビューした北山先生
 周囲の助けもあり、論文を書かずに大学を卒業してしまったそうで、
 いつか、論文を書き上げたいと考えている

・北山先生が執筆予定の論文のタイトル?
 (スライドにうすーく見えるか見えないか載っていた文字を判読。間違っていたらゴメン)
   研究計画書 非同期性の解釈が合奏に及ぼす影響

・(補足:合奏することは)次に何が起こるか予測していかなきゃいけない

・すべての歌手は長音について勉強すべき
 発音の効率があがると対策ができる
 感情・感性・表現力を向上 データも重要!

・「うた」歌詞・メロディ・語りつくせない部分→聞き手の余地が残る

・「あなたのラブソングを歌います」
   どうやったら?
   全部把握はできない
   解像度が高い表現ができる
   自分の中のイメージが強くないと
   (補足:情報が)失われること前提に組み立てるか?

・世界を獲得するため音声を共有→やがて意味を持つようになってる

・「うた」がやがて「ことば」になっていったという説がある
 まず「うた」を獲得し、やがて概念や文字を獲得していった      
 物語や「うた」を共有、感情を共感する→コミュニティ
 人間社会の複雑さ←→宗教ができた
  ニワトリが先かタマゴが先か…
 
・音楽「うた」は祈り
 響きあうことができる人には伝わる
 一律で役に立つというのはキケン!
 音楽にあるというのはキケン!

 音楽は“カギ”
 “音楽の力がある!”とは思いたくない
 クスリには力がると似ている
 なんでもできるワケではない
 (補足:そう考えるのは…)乱暴では?

 音楽の効能や力を誤解している部分がある
 理解した上で使用ができるひとが増えるといい

・意図の言葉のリズム、曲のメロディ
 歌い手がねじ伏せるのはイヤだ
 技術と○○○が大切
 違和感として伝えるのか?より伝えるための第一歩
 場合によって違う!

・時代の空気を読むことができた→ヒット
 最近の傾向→もっとも大きい(補足:ヒットの)要因は運!
 
 いまは伝える作品の  たくさんある
 どれがヒットするか?
 ヒット曲に共通するものが減ってる?
 メロディ・歌詞・歌手…シンクロ率がある

・(補足:うたうときに)“う”一番エネルギ―が小さい
 リードを邪魔してくたないとき(補足:使う) 

 “う”→“お”→“あ”
 リード○のばし○○母音にあわせる

・全員が自然と言語を使える!
 強調・分散・○○○○
 キモ! よりあうか?
 
 ○○とかどうでもいい
 メッセージが伝わるか

・メロディをよぶ歌詞
 一青窈「オーロラ」(?)とゴスペラーズ「新しい世界」
 元は一青さんが書いた詞に北山先生がメロディをつけた
 そのメロディに別の詩を乗せたのが「新しい世界」

・複数のモノを呼び込めるか
 感情・におい・何か見える
 書き手の意図に従って

 ちょっとでもさざなみが起きるように

◆講義を終えての感想など

2時間を超える長丁場…。

専門的なことをなにひとつ知らない超ド素人が
予備知識ナシでノコノコ会場に赴いて、果たして内容についていけるのか?
始まる直前マデ正直不安を抱いておりましたが…無問題でした。

もしかしたら、専門的に勉強されている方からしたら
物足りない内容だったのかもしれませんが。

(後半の鼎談あとに質問コーナーがあったのですが、
 質問されていたみなさま…大学で学ばれている方が大半で
 質問の内容も専門的でしたので)

すくなくともワタクシはおもしろいな・興味深いなと思って
聞き入っておりました。

なにより、ご登壇されているお三方が
とてもたのしそうにいきいきとお話されていたのが、
印象的でしたね。

北山先生ご本人の口から、
10代から20代ごろの生活や当時考えていたこと、
アカペラサークルにはいってデビューして…といったくだりを聞けたのは
とても貴重でした。

(出逢いやタイミング、めぐりあわせ…いろいろあったようですが、
 いちファンとしては「うたをみつけてくれてありがとう」といいたいトコロ。

 内容的にあきらかなオフレコやいまだから話せることもあったので、
 ココではコレ以上深くは触れませんが…。はは)

また、どうして大学で教鞭をとることになったのか、
なぜ大学院生になったのかといったあたりも
ご本人から直接お話を聞けたのがよかったです。

当日、現地では隣のお席に座ってくれたオトモダチが
スマホでZoomの画像を映してくれていたのを見つつ、
講義を受けていたのですが。

北山先生が身振り手振りを交えてお話されていることが
Zoomだとご本人が映っていなくてスライドのみ、
音声を頼りに理解するのは少々厳しいのでは?という部分もいくらかあり…。

さすがにZoomだとスイッチングやカメラワークなどに限度があるため、
もし次回があるのであれば…そのあたりのフォローなどもいただけると
Zoomから参加していたみなさまも
現地の雰囲気を味わいつつもっと理解が深まったのでは?と思った次第。

そうそう、今回の公開講座の最年少受講者は…あかちゃんでした☆
長い講義の間、場内でぐずることもなく、
講義のラストには登壇者のみなさまからも褒められておりました。
講義終了後、ベビーカー乗っている姿を見ましたが
…きっと大物になりますよ☆(ふふ)

◆余談

<その1>
ワタクシは元書店員。
現在も出版業界の片隅にひっそりこっそり…生息しているということもあり、
やはり本に絡んだお話には少々敏感になります。

この日後半に行われた鼎談の際にステージにご登壇されていたおひとり
粂川麻里生先生は雑誌『三田文学』の現編集長。(2022年現在)

「宣伝してもいいですか?」といって、
2022年10月11日に発売したばかりの
『三田文学 2022年秋季号(No.151)』のことをご紹介されておられました。

(以前行われた作詞家の松本隆氏のトークイベントの内容を掲載した号。
 イベントは松本氏だからこそ語れるようなとても刺激的な内容だったようで、
 そのあたりをプレゼンする粂川先生に、
 ご登壇されていた北山先生・川原先生ご両人、「買います!」とおっしゃってました)

『三田文学』といえば…ワタクシが現役書店員だったころには既に存在し
当時の勤務先でもお取り扱いしていたのですが、
どちらかというとちとお堅いイメージがございまして。

公式サイトには丁度ワタクシが
元職になったころの号(2007年)の目次も載っていたので、
近年発行された号の目次と見比べてみたのですが、
掲載している傾向がすこしずつ変わってきている?(なんとなく)

粂川先生もその場でおっしゃられていた(と思う)のですが、
ひとことに「文学」といっても決して小説だけではない…
というあたりが、
(目次の内容から)なんだかにじみ出ているような気がいたしました。

<その2>
ワタクシが講演開始早々から気になっていたのが、
北山先生が当日お召しになっていた黒×グレーのパーカー。
前身ごろにマンガのコマが印刷されている…
キャラの表情はよくわからないけれど、
あの前髪は…ブラックジャック?カナ?

ワタクシは目が悪いので現地では確証が持てなかったのですが、
帰宅してネット検索して推理が正しかったあたり…
完全に職業病ですね(はは)→

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<その3>
講義を終えたのがお昼時というコトで、
お腹が空いたワタクシ、オトモダチとふたりで
大学構内のカフェでランチを食べてまいりました☆

レトロでおシャレな館内…土曜日というコトもあってか空いており、
クロックムッシュはふんわりしていてナイフをいれるのもカンタン。

この日はオトモダチのスケジュールが詰まっていたので
ごはんのみになりましたが、
機会があったらもう一度行きたいデス。

そのときはこのお店の看板らしいコーヒーゼリーを是非…。(希望)

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