雑な人の日記。20220827

窓際で温かいカフェオレを飲んでいる。

何か最近のできごとでも書いておこうかと思い立ち、椅子に腰掛けてスマートフォンの画面を眺めているのだけれど、さてなにを書こうかというところで、指先が止まっている。川面から突き出た石に引っかかって進めなくなっている笹舟はこういう気持ちなのかもしれない。

ただ、挙げればなにもなくはない。例えば、少し前に髪を短くした。髪が肩まで伸びると、周りの人からそろそろ切った方がいいねと言われる。短い髪が似合うというよりも、長い髪が似合わない。

曇りがちな日、友人と待ち合わせて、電車の駅を一駅分歩いてからお茶をした。そうして、夜のバス停で腰掛けて学生の頃の話をした。自転車で遠くまで通った日のこと。受験のこと。古い記憶に触れていると、なんだか当時に戻ったみたいで懐かしかった。

毎朝、バナナと焼き魚一切れとパンとお味噌汁を食べ続けている割に、夏になって体重が44キロまで落ちた。冬の方が寒い分、ラーメンやうどんといった温かな食べ物も昼間に摂ろうと心掛けるのだけれど、夏は暑いので食べるものの幅が狭まる。困り事がひとつあるとすれば、冬場だとサイズが丁度のボトムスのウエストが、ゆるくなってしまう。ウエストサイズが季節によって微妙に変わるので、ベルトもしっくりいかなくて不便を感じていた。ただ、今はネットでアジャスタ式のベルトを見つけて重宝している。これは数ミリ単位でサイズが調節できるので良い。

それから、他の出来事としては、夏になってから小説を何冊か読み終えた。いまは探偵ガリレオを読んでいる。

ここ暫くで変わったことといえば、眠りの質が変わった。去年の今頃は、中途覚醒と早朝覚醒を日々繰り返していた。今も深夜や早朝に目を覚ますのだけれど、以前のように寝付けずに二三時間だけの短い睡眠で一日を乗り切るという事があまりなくなった。その代わり、いざ何か、例えばごく簡単な、掃除や洗濯や読書や、なにかスマートフォンでテキストを書こうと試みたり、パソコンを起ち上げてペンタブレットで絵を描こうとすると、気持ちが何かに足を取られて前に進めないような感覚にとらわれる。
億劫というよりも、釣り糸が華奢な力で腕や足に少しずつ絡まっていて、その場に足止めされているような感覚で、それ以上動くと、前に進む力のせいで紙程やわな材質でできた糸が裂けてしまう、と感じるような、痛いようで痛くないような、気怠くて息苦しい感覚が、心の奥のどこかに漂う。
それでも作っていくしかないから、私はこれからも作っていくのだろうし、書いていくうちに解けていくこともあるのかもしれないなと思いつつ、こうして今日も書いている。

カフェオレのカップを傾けて、おしまいの一口を飲む。窓の向こうの日もそろそろ傾いてきた。この後は台所でタマネギをふた玉みじん切りにする。それを鍋で延々と炒めた後、コンソメで味付けをして煮込む。後はなにを作ろうか。冷蔵庫には白菜と人参とピーマン。それからジャガイモもあるから、ローリエを加えて煮込み料理でも作ろうか。セロリもあると尚いいのだけれど。


お読みくださり、ありがとうございます。 スキ、フォロー、励みになります。頂いたお気持ちを進む力に変えて、創作活動に取り組んで参ります。サポートも大切に遣わさせて頂きます。