大好きなあなたへ。

伝える言葉を、残しておこうと思います。

流れ星を追いかけたくなるのに似た気持ちで、あなたの描くものを、心は追いかけていました。

それは、澄んだ透明な石のようにキラキラと光り、鬱蒼と茂る森を夜に歩くときのランタンの炎のように仄かに灯って、けれど確かに心細い道行く先を、照らしてくれるものでした。

想いを伝えることの怖さと、想いを伝えないことの怖さとを、あなたの言葉は指し示してくれました。

ただ強いだけではなくて、悲しいだけでもなくて、心が複雑に織りなす模様を、そこにある葛藤や、厳しさや、または柔らかさを、掬い上げて線を引き、描き出す。その形は、とてもまっすぐ胸に届いて、私は、あなたの作り出すものを、夜空に高く光るひとつの星を見上げるような心持ちで見つめていました。

見ています。と、伝えるために書いています。

けれど、あなたがこの文章を読むことは、恐らく、ないでしょう。

それでいいと思います。

想いは、貰った分だけ渡せばいいのです。

今はただ、貰ったものがまだそのまま、ずっとあるのだと伝えるために、ただそのためだけに、ここに書き残します。

ありがとう。


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