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人生のチャレンジに立ち向かう意志力を育てる最初の7年 その2

前回その1の続きです。

シュタイナー教育で言われている
意志力についてもう少し深めます。

意志力とは

意志力とは=生きる力
      人生のチャレンジに立ち向かう力

      自分らしく生きる力

この意志力しっかり身に付けることは、
鬱や自殺の多いこの時代に生きる私たちに
大きなテーマと言えると思います。

前回の記事はここで読めます。↓

この意志という力を
シュタイナー教育で
どのように教育していこうと
提案されているのでしょうか?

意志力についてはとても深い内容なので、
ここではかいつまんで
2つ大事なことを
お伝えしたいと思います。

身体を作る

赤ちゃんはお母さんのお腹の中で
約40週間の月日をかけて
大きくなります。
そのプロセスは、ミラクルのような世界。
お母さんのお腹で脳を育て、臓器を育て、
神経系を育て、、と体を作っていきます。
が、実は生まれたての赤ちゃんの身体は
まだ完成形ではないのですね。

生まれてからも、子どもは最初の7年かけて
身体を作っていきます。

この最初の7年で身体を作るということを
シュタイナー教育はとても大切にしています。

そして意志力と体は深くリンクしあっているのです。

私たちの身体は
魂(こころ)・自我の奥に存在する
神・もしくは分け御霊が宿る
社であり
神殿です。

その社・神殿をしっかり作っておくことは
人生の目標に向かう時にどれだけ重要なことか
ということは理解してもらえるでしょう。

この身体を作るに当たって
シュタイナー教育の観点から
大事なことがいくつかあります。
それについては次の記事で書きます。
こうご期待を!


『くりかえし』が意志を強くする

同じことの繰り返しが生活にある
ということは子どもたちには
大きなギフトになります。

この『くりかえし』が、
魔法のように子どもたちの意志を
強くするために働いてくれます。

例えば、同じお話を何度も何度も聞くこと。
同じお話を何度も聞くことによって、
最初にOOなって、次にXXが起こって、最後に△△になる
ということをよーくわかっていながら
聞くというのがいいのです。

その他に、自宅からOO(例えば公園)まで
毎日(例えば)30分歩くということも
意志を育ててくれます。

どこへ行くにも車で行く今の時代、
A地点からB地点まで瞬時に
たどり着けることに慣れてしまうと
そういう行動は後々、だるいと
思うようになりますね。

自宅からOOまで歩く中で、
あそこの曲がり角には大きな木があって、
しばらく行くと、ポストがあって、
次の曲がり角を曲がると、
駄菓子屋があって、、、
という具合に
お話を聞くことと同じように、
毎回、歩きながら同じ景色があり、
同じものが建っている。

こういう単純な繰り返しが
小さな子どもたちに
安心をくれ
呼吸を整えてくれ
意志力を強化してくれます。

これは何も子どもだけに有効
という訳ではないのです。


繰り返しが有効である、、、
あの野球のイチロー選手も
練習は同じメニューを繰り返した。

ダイエットやエクササイズが
なかなか長続きしない。

私も分かっていながら出来ないと
自分の意志力の弱さを
感じているのですが、、、泣

この単純な行動だけど、
毎日、繰り返すという行為は
とてもパワフルです。

大人になっても意志力を
強化するエクササイズが
シュタイナー教育では
提案されています。
そのことについては話が逸れてしまうので
またの機会に書きたいと思います。

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