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レクチャーじゃなく会話で

この夏、北米のRenewal onlineで聞いたChristof Wiechert氏の講演会の内容から私の心に残った内容をわかりやすいところをシェアさせてください。

Don't give the children lecture but be in conversation

これを意訳すると。。。子ども達にはレクチャーではなく会話で。

この彼の言葉には、ただのテクニックではなく、人智学が裏付けている深い深い叡智があります。

子ども達には教えるのではなく、会話・ダイアログで!というのは、新しいコンセプトではないですね。上からシャワーのように大人の知識を子ども達に降り注ぐような教育はもういらないだろうと感じている人は多いと思います。

わかってはいるけど、ついつい子ども達にレクチャーしてしまっている親御さんいませんか?

私たち大人は詰め込み教育で育ってきてしまったからそこから抜け出せないで、ついつい目の前の子ども達にもそうしてしまいがち。。。

では、子ども達と会話するってみなさん、どんな風にしていますか?

レクチャー、教え込むような感じで話してしまっていれば、ちょっと方法を変えた方がいいかもしれません。

私自身、そう言いながらも『あ〜またやってしまった〜!』っていうことは多いのですが、なるべく会話で意識してやっていることを紹介します。

子ども達の話を聴くこと

聴くという行為は会話の中で一番、重要なことだと思います。

子どもの話にきちんと心を傾けることで、その子が持っている疑問や、興味、そして考えていること、感じていることが見えてくると、その子が観ている世界の視点を垣間見ることができます。

その子の視点に立つってやっぱり大事。これ、大人の会話でも大事ですよね。

聴いたことについてあまりコメントしすぎない

次にちょっと意識したいのがこの点。してはいけないというのではないですが、結構、コメントが多すぎる大人って多いものです。コメントしすぎると出てくるのがジャッジするような言葉。これがよかったとか、悪かったとか。。。こうしたらいいのに。とか、こうすべきだったとか。

聴いたことについてコメントするのであれば、ジャッジする言葉よりもベターなのは共感の言葉。

『OOしたことが、楽しかったんだね〜!』とか

『OOすることは、嫌だったんだね〜!』とか。

共感されると誰でもわかってもらえていると感じるものです。

そして否定はいらない

どんなに間違っていても、彼らの言葉を否定ではなくガイドする気持ちで。

小さい子どもといえど、意外と大人を試すような言葉を発したりすることがあります。そんな時、余裕がないと、子ども達の試すような言葉に真っ向から反発したり、否定したり、、、、大人気ない反応をしてしまったら反省しましょう。そんな時こそ、温かい言葉で反応、対応していくくらいの余裕が私たち大人に欲しいものですね。笑

世界との強い繋がりを育てる会話

大人の知識を並べたウンチクは子ども達に『世界に対する強い興味』を育てません。

それよりも、イメージが湧き出る会話。

これが意外とアートなんです。

年齢が低ければ低いほど、抽象的な言葉を使う会話よりも、1つの絵を描くような会話のやりとりはとても効果的です。

シュタイナー教育、特に幼児教育では妖精や小人、動物がよく話題や遊びに出てきますが、この絵を描くような会話のやりとりは想像を膨らませる素敵な効果があります。その中で、子ども達はそれぞれの発達段階や経験から自分の中で『世界の仕組み』を自分の方法で、自分の創造する力で組み立て行くのです。大人の既成概念はそんな時、世界と繋がりを弱めてしまいかねません。そして、そのプロセスは必ずしも科学的に正しい必要はないですよね。

いかがでしょうか?

『会話する』って意外と深〜い。

この会話についてはまたの機会にさらに深めていきたいと思います。

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