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感情を丁寧にあつかえるのだろうか?

6月から「プロセスワーク」ープロセス指向心理学ーを学びはじめました。アーノルド・ミンデル著『ディープ・デモクラシー』によると、

プロセスワークは、その瞬間に起きているシグナルや出来事に対する気づきに基づいて、諸問題に取り組んでいく広範なアプローチである。プロセスワーカーは内面の経験と外的な状況の両方に従うことを試みる。「プロセス指向」とは、問題の解決がプロセス、すなわち出来事やシグナルの流れの中に見いだせると考える態度である。

とあります。その瞬間に起きているシグナルが現れる回路は6つあって

1.視覚チャンネル
  あなたが見ているもの、見えた気になっているもの、夢も現実も
2.聴覚チャンネル
3.動作チャンネル
  言ってることと身体の反応がバラバラになっていないか
4.身体感覚
  その人にしかわからないもの、痛みなど
5.関係性
  気になる人、苦手な人、周縁化したもの
6.世界チャンネル(上記以外なんでも)

自分自身の内面を見つめ続け、いま起こっている問題のシグナルを発見していくプロセスを、さまざまなワークによって体験しています。講師のなおさんは日本プロセスワークセンターで3年学んだそうですが、私はまだ5週間。
不思議なご縁によってなおさんから学ぶことになったのですが、これからはまっていきそうな予感がしています。いちばんいいなぁと思っているポイントは「自分の感情を机の上に並べて俯瞰できていること」です。「あ~なるほど、あの時あなたはそう感じていたのね」と過去の自分の感情を整理できるようになってきたところでしょうか。

現在この本は入手困難になっているのですが、とてもいい本だと思うので増刷してくださったらいいなぁと思っています。(実はいま「春秋社」に予定があるかメールで問い合わせてみました。)この本の序章に

 民主主義は、すべての人に耳を傾けるべきであると主張する。しかし、私たちの相互のやりとりや情報交換を組織化して、コミュニティや国家の幸福を創出するためには、民主主義を「ディープ・デモクラシー(深層民主主義)」という考え方に拡張しなければならないだろう。リーダーやファシリテーターにまかせたままにせず、みんなが主体的に外側の現実的な問題に取り組み、同時にもっと微細な感情や夢にも取り組むべきなのだ。
 組織、コミュニティ、国家が今日成功し、明日も生き残るためには、深く民主的でなければならない。すなわち、すべてのひととあらゆる感情に耳を傾けるべきなのである。

とあります。もうのっけから痺れてしまいました。私は「~べき」という言葉が嫌いです。でもこの「べき」には心が震えました。

この「すべてのひととあらゆる感情に耳を傾ける」対話の場を作りたい!!

めっちゃ壮大!!できないかもしれない。だけど残された人生でこのテーマに向き合っていけたら最高だなぁ・・・ってわくわくしています。


                 

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