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弱さを見せ合えるつながり

今日はあるかたのお誘いで、ある病気を抱える方々の勉強会に参加させていただきました。私は看護師をしているので、その病気を抱えている患者さんとも接しますし、その病気を抱えている患者さんのご家族とも接する機会があります。でもこれまで、特定の患者さんが集った対話の場に参加したことがありませんでした。

その場では、その病気の現実と未来についてが語られていました。ホストの方がその病気の研究発表論文の1つをわかりやすくみんなに話してくださいました。そのあと、質疑応答や「問い」について全体で対話していました。

驚いたのは、研究論文に出てくる専門的な用語をみなさんが理解していた様子だったということです。使用される薬剤名や検査の名前もスラスラと言えたり、質問ができたり、こんな未来を手に入れたいということについてそれぞれの参加者さんが話していたことが衝撃でした。

本日の会の発足がいつで、定期開催イベントがなにで・・
ということはまったくわかっていないのですが

①自分の病気についての理解
②薬や治療方法についての理解
は本人と家族が知っていたらいいのかなぁ・・・

と思っていたけれど、違いますね。
情報を共有し合うことの大切さを感じました。
「頭痛」と言ってもどのような頭痛であるかはそれぞれの認識によって違います。それを共通認識できるようななにかがないと治療方法も進歩していかないのですね。そのためには、自分の症状を医師だけにいうのではなくて、自分も他人も理解し合える言葉にしていく必要があるのですね。

今日は1つの病気についての勉強会でしたが、同じ病気で闘っている方々同士がつながって、お互いのことを知り合い受け入れ合ったあとには、社会全体に声を届けなければならないなぁ・・・って再認識しました。

戦争も原爆も震災も病気も・・・
貧困も虐待も不登校もいじめも・・・

どんな課題もひとりでは抱えられませんよね

家族でなんとかしなさいと言われても無理ですよね

どんなひとにだって小さな悩みのひとつくらいきっとあります。
自分に余裕があるときにはだれかの弱さに耳を傾けてみることが必要だなぁ・・・実質的な力は持っていなくても寄り添うことはできるなぁ・・・って感じながら参加していました。

やっぱりいろんな方のいろんな対話の場が必要で、その対話の場を別の対話の場とつなげることで多様な引き出しが増えていくんですよね。お互いの足りないところがわかったり、どこを手伝ってほしいのかがわかると動きやすいのかなぁ・・・

ひとりでは生きていけないとつくづく思います。

自分の弱みを誰かに見せることが出来たら、ずいぶん楽に生きて行けるようなきがします。そして安心の場と安心の場がつながったら別のアイデアが生まれますよね。閉鎖した世界からは見えなかったものが、誰かが混じることで別のアイデアが生まれるのでしょうね!!

今日の勉強会のあと、雑談タイムがありましたが、そのなかでオンラインをつないで一緒にお料理したらしいことが語り合われていました。病気のことだけでなくいろんな挑戦をしていくような風土がありそうです。

オンライン対話の可能性がまた1歩拡がって楽しいイベントでした。ご紹介してくださった◎◎さん、快く受け入れてくださった◎◎のみなさん、ありがとうございました。

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