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『ディープ・デモクラシー』増版お願いプロジェクト①

日本の読者のみなさまへ
 このたび『ディープ・デモクラシー』の日本語版が春秋社から出版されることを、とても嬉しく思っています。
 私はコミュニティを重んじる文化的伝統を持つ日本に、敬意と愛情を感じています。自身による津波と原発のトラブルが起きた2011年3月11日以降、数多くの問題に見舞われた日本は、世界の多くの国々と同じように、失われた命、惨害、意見の多様性―特に福島で起きた出来事への対応をめぐるーによって苦しんでおられます。
 しかしながら、ある意味で、こうした問題は苦悩であるだけでなく、本書で紹介するディープ・デモクラシーの実践としてのオープンフォーラムを創り出す、小さくても重要なきっかけとなりうるかもしれません。人々や政府にとってオープンフォーラムは、立場・意見・経験の多様性(ダイバーシティ)の価値に気づく可能性をひらきます。
 ディープ・デモクラシーでは、私たちの本性(ネイチャー)のもっとも深い部分に着目し、それを現代の社会的・経済的・政治的な諸問題に取り組む際に活用します。私は、この新しい本が、さまざまな問題解決にあたって、日本の皆さまの基本的な本性とそのたぐいまれな能力が発揮されるようにサポートできることを願っています。
          2013年5月 アーノルド・ミンデル

上記は『ディープ・デモクラシー』著者アーノルド・ミンデル,監訳者冨士見ユキオ,翻訳者青木聡,発行所春秋社,2013年6月25日初版第1刷発行の「序文」に書かれている文章です。

現在は新刊の販売がなく、新古品や中古品しか市場に出回っていません。税抜き定価2,500円の本ですが、Amazonでは1万円から1万5千円ほどで取引されているようです。

この本と出合ったのは、オンラインコミュニティの仲間のなかに、「プロセスワーク」を学んでいる人が多かったことに起因します。

「プロセスワーク」ってなんだろう?調べたり学んだりしているうちに、なんだか私が求めているものがそこにすべてあるような感じがしています。

プロセスワークは、その瞬間に起きているシグナルや出来事に対する気づきに基づいて、諸問題に取り組んでいく広範なアプローチである。プロセスワーカーは内面の経験と外的な状況の両方に従うことを試みる。「プロセス指向process-oriented)」とは、問題の解決がプロセス、すなわち出来事やシグナルの中に見いだせると考える態度である。(序xiiより)

私はこの本に出合った時、どの文章もどの文章もマーカーを引きたいくらいに心をわしづかみにされました。
民主主義を「ディープ・デモクラシー(深層民主主義)
という考え方に拡張しよう!!
「すべてのひととあらゆる感情に耳を傾けよう」
と言ってます。

コロナに振り回されてこれまでの暮らしがまったく行えていません。
世の中のなにが正解で、どのように判断したらいいのかまったくわかりません。このままでは、コロナよりも不安で押しつぶされてしまう人が増えていくのではないかなぁと心配しています。

私は長崎にいるただの看護師です。なんの力もありません。私がなにか考えたり発信したところでたかがしれているしニュースにもなりません。

でも多くの人はきっとそうですよね。いろんな情報を取捨選択しながら自分なりの生き方を模索しながら生きていますよね。そんな普通のみんなと対話したいなぁと思っています。いまならオンライン対話で世界中の人達と話をすることができます。(私は日本語しか話せませんが・・)

自分の目の前にあるふつうの困りごと、自分のこころのなかにあるもやもやした感情、同じようなテーマで生きている人達と話をしたいと思って場所を探していました。現在は信頼できる複数のオンライン対話の場所に参加させていただいていますが、それがもっともっと広がったらいいなぁと夢みています。参加させていただいているうちに、自分でも創りたくなってきています。どんな場がいいかなぁと探しながら考えていたのですが、見つけました!!

この本『ディープ・デモクラシー』の読書会を企画したい!!

この本には―〈葛藤解決〉への実践的ステップーという副題がついています。読書会をして、実践的ステップを試してみたい。社会にあるいろんな課題に気づき、どうしてそうなっているのかを考えてみたいのです。そしてそれに関わっている方々の感情に耳を傾けたい。ことばにするって難しいけど、お互いにそれができるようになると生きていくのがちょっとだけ楽になるような気がします。

そのためにも本を増刷していただけると嬉しいです。何人くらい集まったら増刷してくださるのか、そういう制度がないのかわかりませんが、私の想いを綴ってみようと思います。賛同してくださるかたはコメントいただけると嬉しいです。


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