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看護師ひよこの傾聴カフェ

EMS4期生限定の保健室的な場所として、「看護師ひよこの傾聴カフェ」がスタートしました。

講義はすべてオンラインで、事前論文を読んで事前課題動画をみてから一旦アウトプットしたあとに、グループ内で双方向的に学び合います。グループには必ず1人のFAと呼ばれるリーダー的な存在の人が入っていて、学びのなかで困ったことはその方に相談することができます。

でも過去の0期生~3期生までのなかで、誰にも相談できずにもやもやを抱えたままの方が出現してきていたそうです。

これまでの経緯から、「保健室的な部屋」を開いてみたのですが・・
参加してくださった方々から語られる言葉達を聴いていくと、

・他の人の振る舞いに合わせなければならないのかという不安
・自分はここの場所にふさわしくないのではないか?
・学ぶことと家族の時間の両立がむずかしい
・こんな発言はここで話していいものかどうかわからず困っている

など実際の講義内容とは直接関係がなさそうに感じるかもしれません。EMSは10種類のテーマごとに自分の内面に向き合う時間があるため、このようなこころのもやもやがずっと影のようについてきます。グループ内や全体のなかでは言えないもやもやを溜めていっても辛くなるような気がします。

アウトプットする方法はいくつか準備されていますが「傾聴カフェ」もそのひとつの場所に慣れたらいいなぁ・・・という思惑どおり、参加者ひとりひとりの「もやもややお困りごと、みなさんへの質問」をお互いが丁寧に聴き合うことができました。

そこで話した内容について、4期生全員が見えるスクールタクトのリフレクションに「傾聴カフェだより」という形で掲載しました。それにより、参加しなかった他の4期生にも「自分だけじゃなかったんだ」と感じてもらえることを期待しています。

傾聴カフェのなかででてきたもやもやをFA(お世話係)ミーティングでも共有しました。その方々のあり方がとても素敵だったので嬉しくなっているのですが、それは・・・

その情報を知ったうえで今後の様子を見ていきましょう。積極的なアプローチを仕掛けていくのではなく、いまはまだ見守っていきましょう。

という内容になったからです。受講している方々とFA(お世話係)の方々は共に学びあっているので関係性はフラットです。だからこそ受講生同士として受け止めて今後の展開を見守るスタンスになっているんですね。

傾聴カフェでお聴きしたもやもやをFA(お世話係)に話したときに、迅速に対応する(例えばその方に連絡をとって事情を深掘りするような・・)のではなく、受け止めて見守ることで、その方が自分自身との対話のなかで答えをみつけていくことができるのではないかなぁと感じます。

運営側も講師も受講生も同じ立場で学び合う場なんですね。

どきどきしながら始まった取り組みですが、安全な対話の場をたくさん創っていきたい私にとってはこの体験こそが宝物になりそうです。

毎週開催する覚悟だけはあったのですが、正直どきどきしていました。でも、ひとりでは抱えきれないみんなのもやもやをFA(お世話係)に共有できたこと、それが直接アプローチにはつながらないことがわかってほっとしました。私自身の心理的安全性のハードルがぐっとさがった感じです。

来週からもお部屋を開けておきます。
4期生のみなさま、もやもやはこちらです。

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