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『日本人のための平和論』!!

私は長崎に生まれ、ずっと長崎に住んでいます。
原爆が落とされた2つの町のうちのひとつである長崎では、小学校の頃から平和教育に力を入れています。毎年8月9日には平和祈念式典があり、夏休み中の小中学生は登校日となっています。
8月9日 11時2分・・・その日を忘れないために、何年前からか、毎月9日の11時2分には長崎市内の街にやさしい音楽が流れます。

私の頭の中には小学校の頃に習った「夾竹桃のうた」がループします。

でもなぜか、義務教育が終わると平和教育はありません。長崎の人の心のなかにはどんな感情が渦巻いているのか、対話したことはありません。原爆の体験をしてきた語り部の方々は年々数が減ってきています。

平和教育を受け続けてきた私達でさえ「平和活動」をしている方々との距離があるように感じています。なんとなく漂っている雰囲気を感じて「平和」を目指していることを声高らかに発信できないのではないかと思っています。子どもの頃は「平和を願っています」と言えるのに大人になって言えなくなるのです。私もそれがなんなのか説明できませんがそのうち言葉にしてみたいテーマのひとつです。

「紛争調停人」という仕事をしているかたがいることを初めて知りました。社会学者で紛争調停人の「ヨハン・ガルトゥング」さんが、日本がこれまでの道ではなく第3の道を選べるはずだとその代替案を提示している本です。この本に書かれている新しいアイデアを聴いてわくわくしながら一気に読み上げました。未来にむかっての新しい道を何本も引いてくれています。この本が取り上げている様々なことを、興味関心のある方と対話したいです。


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