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未来に何を求めているのだろう?

「○○はどうなっているんだ!」
「○○しないでもらえませんか?」


リアルでもオンラインでも、人と人が対話(メッセンジャ―のコメント・オンラインの対話も含めて)して、関係を作っていくときに必ず「見え方や考え方のズレ」が現れますよね。誰もがきっとすべての人の幸せを願って活動しているはずなのに小さな小さなすれ違いから誰かを傷つけてしまうことがあります。

私も「お前のあの態度に傷つけられた」と申告されたことがありまして、ありのままの自分がありのままで表現したことが誰かを傷つけてしまうことにつながったようでした。決して誰かを傷つけようとしていたわけではないのです。

そんな時、どうしたらいいのでしょうね。

だって100人いたら100人の考え方や傷を負ってしまうポイントなどは表に見えていませんので、防ぐ術を見失ってしまうとそんな場に参加せず、引きこもっていればいいことになりますよね。

EMSに「肯定ファースト」という考え方があって、それを「EMS本質クレド」として掲げています。そのこと自体に違和感があったので、なんだか自由を奪われているようで抑圧されている気分だったのですが、ここにきてその存在が必要なのではないかと深く思えてきました。

EMS卒業生コミュニティのなかに「降りていく部(仮)」が出来ました。そこは「EMS本質クレド」を読んでひとりひとりがそれぞれの立ち位置から「ただ降りていき」それを言葉にしてみるということを繰り返しています。ひとが「降りていった」言葉を評価するのではなく、自分自身が自分とどう向き合っているかを突き詰めている部活動です。

自分自身を愛し、受け止めることができれば他の誰かのことも愛し受け止めることができるのではないかという考え方に賛成なので、ひたすら自分自身を認める(自分を甘やかす)日々です。しかし、それが誰かを傷つけることに繋がっていることもあるため慎重に生きていかなければならないのでしょうね。なかなかそんな神様みたいにすべての人を傷つけることなく自分自身も愛し労わることはハードルが高いような気がしています。

直接誰かのことを「〇〇さんは〇〇だから困る」とか「○○さんが○○した態度によって傷ついた」ということを教えてくださるのは大歓迎です。それを伝える時にはその先に「あなたと一緒に、誰もが幸せになれる社会をつくっていきたい」という大前提があるのならばそれはお互いのためになるのだと思います。

人間とは何でしょうか?
すべての人間は肯定されたいと望んでいます。
そのため拒絶、拒否されると嫌な人だと思います。
肯定してくれる人のことをいい人だと思います。
自分を応援してくれる人の話を聴こうと思います。
気持ちよく、建設的にコミュニケーションするためには
まずは肯定ファーストを心がけましょう。

ただし、これはどんな時も肯定しなければならない、
ということではありません。
関心によって何に価値を見出すかは変わります。
相手に迎合するのでも、自分を犠牲にするのでもなく、
自分の関心を尊重し、同時に相手の関心を尊重するのが
真の肯定ファーストです。
一致と不一致の両方を楽しんでいきましょう。
結果として多様な意見が出てくるようにするためにも
肯定ファーストの文化を大切にしていきましょう。

信念対立を避けて誰とも付き合わずにただひっそりと生きていくのもひとつの生き方だと思います。でも私は自分自身と未来の誰かのために挑戦しつづけていきたいなぁって思っています。小学校の授業から「どうやって信念対立を防ぐのか、どうやってマネジメントしていくといいのか」を必修科目にしてほしいなぁって真剣に思ってます。

大人の顔色を読み、他人との距離感を測り、自分自身を表現できなかった子ども時代を過ごしたことは我が子の子育てに影響を与えました。

自然界の植物のように、ひとりひとりが自由にその人のペースで成長できることがいいなぁって思えています。

「○○はどうなっているんだ!」
「○○しないでもらえませんか?」
これを言える場にいることはとっても有難いなぁって思えます。だって誰かに何かを伝えていいとは思ってなかったから・・・

ただ・・・この先ですよね。

この先どうやって未来を拓いていくのか。

西條剛央さんの本が3月1日に出版されます。
10年前の3・11、大川小学校でおこった悲劇はいったいどんな要素が絡み合っていたのでしょう?西條さんがこの悲劇を繰り返さないために執筆した書籍を是非多くの方に読んでもらいたいと思っています。

私達はあの悲劇を悲劇のままで終わらせないためになにができるのでしょうね。小さなコミュニティのなかでおこっている信念対立はどうやって乗り越えていけるのでしょう?

じっくりと読み終えたら誰かと語り合いたいなぁ・・・


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