小さい小さい確かなつながり・・

2012年6月30日に東京大学の伊藤謝恩ホールにて、瀧本さんが300人の10代・20代を集めて行った「伝説の東大講義」第五檄「人生は『3勝97敗』のゲームだ」の中で、

今は、「どうすれば日本に『小さなリーダー』たちが育っていくのか?」を考えていくべきです。
 今の日本って、地縁とか血縁、会社の社縁とかでつながった古いタイプの組織が徐々に瓦解して、新しい組織やつながり、新たなルールを自分たちの手でつくっていく社会に変化していく、ちょうど入り口の段階にあるのだと思っています。
 今はまだ小さいけれど、志と静かな熱を持った「新しいつながり」「新しい組織」が、若い人を中心にゲリラ的に次々と生まれていますよね。ベンチャーやNPOもそうだし、私塾や社内の新規事業、業界横断型のプロジェクトなんかもあります。

今日は、いばらき原発県民投票条例案が否決されたあとの緊急シンポジウムが開催されました。私はオンライン側に参加させていただいて、「小さなリーダーたち」の話をお聴きすることができました。東海第二原発の再稼働を巡って、「県民全体で話し合いたい」そのために「県民投票条例」を制定してほしいという要望(有権者の1/50の署名が必要だが、その1.78倍である86,703筆の想いが込められている)が6月23日の茨城県議会本会議で否決されました。

会場でのイベント終了後に、オンラインで参加していた方々との対話会に参加しました。

・自分もバトンを受け取った。この経験を保育園や幼児教育の分野で活かせるようなにができるか考えます。
・人々がやれる範囲でやれることをやる。そしてその輪が拡がったりつながったりしていく。
・自分の意見を表明するのを恐れている大人が多い
・大人がまず目をそらさずに考えよう
・どんな問題でも構わない。自分達で問い続けよう
・ちょっとずつ気づいていこう 気づく人を周囲に増やそう
・意志表示する人を増やしたい
・社会に目をむけよう 
・小さな炎をともし続けてつながっていきたい

否決されたことを一旦受け止め、そして前に進もうとしている方々から、それぞれの熱い想いを聴くことができました。

誰が中心かも、誰が何をしているかも、誰がメンバーなのかもよくわからないんだけど、何かがそのグループの周辺で確実に起きている――そんなゆるやかでしたたかな組織が、僕は良いと思っています。
 僕はそれを「見えない結社」と呼んでいます。要は、秘密結社のことですね。ゲリラとか秘密結社とか、武器とか、けっこうヤバいやつなんじゃないか、ここにいて大丈夫なのか、と思われるかもしれませんが、どうなんでしょう(会場笑)。   ー瀧本哲史さん第五檄ー

本日のオンライン会場には、福島・千葉・東京・静岡・長崎・・・と茨城県民以外からの参加者が多かったです。いばらき県民投票とは直接関係のない方々が集まっていて、対話によりみなさんにどのような想いがあるのか聴くことができました。原発再稼働に反対しているのではなく、ひとりひとりの話を聴くチャンスを与えてほしいという願いだった。それが否決されたということで、自分事として危機感を感じているようでした。
瀧本さんはさらにこう言ってました。

たぶん今、この国にも必要なのは、そういった「ファイトクラブ戦略」なんですよ。いろんな人がちょこっとずつ、あちこちで変化を起こすと、いつの間にか世の中が大きく変わるということです。
たぶん僕が推奨する「ゆるやかなつながりの秘密結社」にも、そういう「意見は違うけれど、ある目的のための行動には協力する」という考え方が必要なんです。
 みんなの立場はそれぞれ違うから、全員を一つの意見に統一するのはむずかしい。でも、ある一つの重要事項に関しては、みんなが組むことで世の中を変えていく――そういったマインドと仕組みが必要不可欠なんですね。

今日の緊急シンポジウムに参加していた方々はそれぞれにどんな変化をもたらしていくのでしょう。その人たちが繋がっていくためにはどんな仕組みが必要になるのでしょう。今日のオンライン対話会、はじまったばかりの時は画面をOFFにしている方も多かったのですが、「安心な場」だと感じたであろう方々がぽつぽつと意見を述べ始めたことが印象的でした。

オンラインの場っていいですね!!繋がってる感じがする!
丁寧に話し合うことができるんですね!!すごい!!
という声を聴くことができて嬉しかったです。進行役のお二人がそれぞれの特徴を生かしたファシリテーターに徹していたし、参加メンバーもお互いを尊重して聴き合うことができていたからだと思います。

第五檄で手に入れた「武器」
★ 自分の仮説を、試せ!
★ 見込みのある人を、支援せよ!
★ 仲間を、探せ!
★ 目的のために、つながれ!






























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