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アメリ

好きな映画を聞かれて真っ先に思いつくのが、2001年公開の『アメリ』です。

幼い頃から孤独で、空想の世界で生きてきたアメリは、自らのアパートで見つけた宝箱を持ち主に返すために冒険に出ます。これをきっかけに他人に幸せを与える喜びを知り、ある時青年ニノに出会います。アメリは今まで経験したことのない感情に戸惑いますが...。

アメリを1番最初に観たのは最近で、昨年の秋頃だったと思います。この映画の存在自体はそれまでも知っていましたが、第二外国語でフランス語を履修しており、フランスに興味を持ったので観てみようと思ったのです。

アメリは、観る度に現実世界を生きる喜びを感じさせてくれます。アメリが人と関わっていく中で精神的に成長していく様子を見ていると、喜びに限らず、悲しい・楽しい・寂しいといったようなあらゆる感情を表現することでより自分が自分らしく、生を実感しながら毎日を過ごしていけるような気持ちになります。

また、アメリは音楽や色彩も本当に豊かで、ただ眺めているだけでもワクワクしてきます。散歩の時にときどきサウンドトラックを聴いて、アメリになった気分で歩いています(笑)

デジタルリマスター版が公開された際、渋谷のユーロスペースに観に行ったのですが、隣の男子大学生(おそらく)が目はスクリーンから離さずに、手は必死でメモをとっていて、どんなことをを書き留めているのか気になって仕方がありませんでした。声をかける勇気はなかったので、聞かずじまいですが...。(話しかければよかった!!)

私にとって『アメリ』は何か行き詰まったときにも自分らしさを再確認できるバイブルのような存在であり、これから社会人になって孫ができるような年齢になった時でも、きらきらとした少女の心をいつまでも留めておくために必要不可欠な作品です。

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