埼玉県の虐待禁止条例案におもうこと


過度な場合は禁止すべき

さて。今話題の埼玉県の虐待禁止条例案ですが、
ちょっとやりすぎな点は否めません。

①公園
子供だけで公園で遊ばせる、もう小学校に上がったら大人はついていきませんよね、だいたい。
小学校一年だとちょっと不安な点もありますが、2年にもなればそれが普通になっているのが現状だと思います。
わざわざ公園で遊んでいる子供についていく親もいないでしょう。

ただ小学校に上がる前だと話は別です。
親がいないと、トラブルが起こった時に対処できない。
けがや突発的な何かが起こった時に何もできません。
大人を頼るすべを持っていないケースがほとんどと思われます。
そういったときに大人が誰もいない公園だったら?
誰かいればいいけど、誰もいなかったら?
さすがに小学校前は同伴したほうがいいでしょう。
同伴していないと、おたくの親は何してるの?というまなざしがありますよね笑

②おつかい+登下校
これは大人がいない状況で一人で歩いていいものか?ということだと思われます。
小学生は一人で歩いている子を見かけますが、就学前の子はあまりみかけません(たまにいるけど)
車で運転して小さいこをみかけると、大幅によけて通りますよね。
やはり不安があります。

③留守番
小学生3年とか4年にもなれば留守番をするでしょう。
しかし、「過度な」留守番ともなるとそれは育児放棄です。

きっとこの「過度な」ものを防止するための条例案だったと思われます。
ずっと子供だけにしておく。
それは完全なる虐待です。
毎日、毎日親が不在。夜まで誰もいない。そうなってくるとちょっと話は別なのかもしれません。

先日ニュースであったスロットに行きたいがゆえに子供にずっと留守番をさせている家。あれは完全な虐待。

毎日仕事で、帰りが7時になる家。(小学校から帰ってきてから19時まではこどもだけになる)。これは虐待か?となると、うーんってなります。

たださすがに就学前の子をひとりにしておくのはよろしくないと思います。
どんなに子供だけにしてもいいように環境を整えておいても、想定外のことが起こるのが子供ですから・・・・

何か起こった時に誰かに連絡できるくらいのスキルをみにつけた子供ならいいですけどね。

週何回以上何時間以上こどもだけにしたら違反とか、そういうことにしたら労働基準法みたいに管理できるけど、そんなことできるわけないしね!!! 

④通報義務
放置をみつけたら通報義務ということですが、今までも虐待を疑われるケースには通報義務があります。これはあんまり変わらないのではないかと思います。ただ、肉体的虐待(暴力)や精神的虐待(罵声、ほかの大人への暴力)は傷や声で気づくケースが多いかと思いますが、この放置はなかなか難しい。
放置も通報義務だということを認知させることで、より気にする人が増えると思われます。
監視されていると思われるという考えもありますが、監視ではなく「見守り」であってほしい。こどもは社会全体で見守って育てていくもの。その考えにつきます。

⑤車での置き去り
私もやったことがあります。冬場、子供がまだ0歳とか1歳の時に、コンビニに用事があり、ぐっすり寝ているこどもを起すのに気が引けて1分くらい置き去りにしました。
もし、おいていけないなら、子供を抱っこして(自然と子供は起きる)、コンビニで用事を済まし、また子供を車に戻して、子供は寝ているときに起こされて号泣したりして、まあ、大変なこと。
一瞬でもおいていくのは気が引けましたが、いろんなことを考慮した結果の選択。
でも、これはよくないなと思います。
そのかわりに「コンビニちょこっとサービス」の提案です。
車を止めたまま、お願いができる御用聞きが欲しい!!!!!
そうすればちょっとした買い物や郵便がお願いできる。
もしくは、コンビニに行っている数分、子供を見てくれるサービス。
コンビニに一人いたらとっても便利。
そんなサービスをやるコンビニに助成金を出してくれたら助かるのになーといつも思っているわけです。
収入印紙かってきて!とか、食パンひとつ買ってきて!とかね。

 


結論
私の考えは就学前の子について言えばいい条例だと思います。
そして、虐待とのある程度の線引きが必要であり、これは判断するにはとても難しいことで、理解を得ることも相当難しいことと思われます。
条例案の内容だけ見たら非現実的すぎる。
信じられないと批判されるだけになります。

ただ「こどもを一人にすることは、あまりよろしくないこと」ということを世間に認知させることは必要だと思います。
過度な場合は虐待だと判断されることなんだよと知らしめるのは大切。
ただ今回はちょっと言葉足らずだったんじゃないかなと思います。

なにかいい形で虐待防止条例がすすみますように。



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