グノーシア:情報整理
ここではグノーシアでの疑問や確定情報などを考察しながら情報整理するためのテキストです。
ご意見やご感想、新説などあれば教えて下さい。
ネタバレ配慮は無いのでご注意ください。
~時系列の整理~
この物語はループという言葉を使っているために誤解しやすいが、ラキオが説明してくれる通り、平行世界の同一時刻を渡り歩いているだけなので正確にはループではない。
根拠としてグノーシア汚染者を含む役職者が変化すること、人員が変化すること、それぞれの挙動が異なることなどが挙げられる。
最終盤ではSQが自分の出自から「過去から少しずつ変化しているからグノーシア汚染者が違うのではないか」という仮設を提示してくる。
DAY0:
惑星ルゥアンにてトラブルが起こり、セツが乗員を救う。
そのトラブルで主人公は負傷する。
主人公は治療ポッドにて治療を受けて眠りにつく。
グノーシア汚染者が銀の鍵で移動してきた主人公の存在を認識し、治療ポッドの主人公を消滅させる。(対消滅の回避であり、汚染者潜伏の発覚)
DAY1:
グノーシア汚染者の存在が発覚してコールドスリープの議論が起こる
主人公は基本的にDAY1からの時間をループしているため、DAY0に関してはほぼ干渉ができない。
例外的にグノーシア汚染者がいない世界ではその様子を見ることが出来るが、世界が消滅する運命がほぼ決定しているため未来は無い。
(対消滅で解説)
グノーシアが船内にいない並行世界を[LOOP-X系]と命名し、
グノーシアが船内にいる平行世界を[LOOP-Y系]と命名する。
LOOP-Xは基本的には存在しないものとして扱われ、ゲーム中ではLOOP-Y系を渡り歩くことになる。
主人公はLOOP-Y01にてコールドスリープ議論の最後に銀の鍵を貰う。(ゲーム開始)
セツはLOOP-Y02にて事故に遭い、瀕死のところを主人公から銀の鍵を受け取ることで生存してループに組み込まれることになった。
ここで鶏が先か卵が先か、という状況になっているように見えるが、実際には平行世界間の移動であるため、この時点では矛盾は生じない。
が、真エンディングLOOP-Y00によって決定的に矛盾が生まれることになった。
~銀の鍵~
この物語をややこしくしている元凶。
実態は知的生命体であり、寄生した宿主を同じ時間内をループさせてその経験や収集した知識を満足するまで共に得るようになる。
システム的には自分以外の乗員14名の特記事項を埋めることがエンディングの条件になっている。
銀の鍵の性質は以下の通り。
①知識の収集のために宿主を平行世界の同一時間へ”物理的”に跳躍させる
②キーワードで宿主になることができる
③一度寄生したら満足いくまで宿主を変えることはない
④満足すると宿主の任意で時空の扉を形成する
⑤誰かが時空の扉を通過すると共に移動を行い、新たな宿主を求める
⑥満足した状態であればキーワードによって宿主になることが可能
また、本作には3つの銀の鍵が登場する。
①主人公がセツから受け取ったもの[LOOP-Y01]
②セツが主人公から受け取ったもの[LOOP-Y02]
③ラキオが所持している不活性状態のもの
これらはいずれも別の並行世界でのラキオ所有の銀の鍵であり、同一の存在とも別の存在とも言い切れないが、銀の鍵からは対消滅が起きないことから
過去が少しずつ違うためにそれぞれ別の存在か、時空移動のできる銀の鍵の特性と考えられる。
~対消滅~
銀の鍵は”物理的”に平行世界への移動を行っているせいで、宇宙船内には常に主人公が2人いるという矛盾を抱えることになる。
本来その世界にいるはずの主人公[主人公B]は宇宙船が停泊した惑星ルゥアンにて負傷しており、現在は治療ポッドにて意識不明の治療中である。
ゲームの進行にて同一の存在が相対してしまうと対消滅を起こして世界そのものが崩壊してしまうことが判明する。[LOOP-X01]
この問題はあらゆるループにも存在しているが、実は「グノーシアが対消滅の危険性を察知して主人公Bを予め消滅させている(人狼における最初の被害者)」ことが推理されている。
この経緯から、LOOP-X系に未来は無く、グノーシア汚染者が船内にいるLOOP-Y系がゲームのメイン舞台になっている。
ここで生じるのがセツへの疑問だ。
対消滅が同一の存在が相対して起こるのであれば本来その世界にいるはずのセツ[セツB]はどうしていないのか?ということになる。
セツに関してはLOOP-Y02にて死亡が不可避の事象であることが暗示されているため、いずれの世界でも死亡している可能性が高い。
しかし、1日目にてデブリ(宇宙のゴミ)の衝突事故イベントが起こるのはLOOP-Y02のみなのでこの死亡事故は他の世界では起こってない。
最有力候補は惑星ルゥアンでのトラブルで死亡して、セツBと入れ替わるようにループしているのか・・・
~LOOP-Y00の決定的な矛盾~
真エンディングにてセツは「主人公に銀の鍵を渡す経験をしていない」と明言している。
これによってセツはLOOP-Y01を経由していないことになり、銀の鍵を主人公に渡したセツの存在が宙に浮くことになる。
この点がグノーシア作中で最も大きな特異点である。
この発言がなければ
主人公Bが銀の鍵を得て主人公となる。(Y01)
途中、デブリ衝突事故でセツの死を銀の鍵で救う。(Y02)
主人公がグノーシア不在の世界でループを抜けだす。(X00)
セツが主人公Bと時空移動し、移動先で主人公Bに銀の鍵を渡す。(Y01)
セツが主人公の意識と再会し、ループを抜け出す。(Y00)
というチャートになり、矛盾は生じなかった。
~LOOP-Y00のその後~
主人公が意識だけを飛ばして辿り着き、グノーシア汚染者をコールドスリープさせることなく事態の解決に導いた主人公とセツはコールドスリープまでの少しの間語らう。
その時、セツは「これで本当にさようならだ」と言う。
ここからは想像にしかならないが、既に銀の鍵を持っていない主人公はこの世界本来の主人公[主人公B]の意識を一時的に上書きしているだけに過ぎず、コールドスリープの後にはその意識は元の世界LOOP-X00に戻っているように思える。
つまり、主人公は船にグノーシアとセツのいないLOOP-X00に。
セツはグノーシア汚染者を見事追放したLOOP-Y00に残ることになる。
信頼で結ばれた2人が別の世界に分かれてしまうのは少し寂しいエンディングだ。
~LOOP-Y00で追放されたグノーシアのその後~
SQに取り憑いていた母マナンの人格はセツとの取引によって貨物にあるもう一体のククルシカ[ククルシカB]へ人格を移植されて別の世界へと移動する。
このときの移動先は遠い昔になるようで、ククルシカBは長い年月で丸くなったのか、人格が削れた影響か、基本的にはメンバーである可憐なククルシカ[ククルシカA]になると思われる。
(銀の鍵を定着させる描写は無いのでループを開始するのかは不明)
しかし、ククルシカとレムナンが留守番だった場合の世界では長い年月でも人格は更生されなかったようでグノーシア汚染者と疑わしい全員を虐殺する、という過激なままであることもある。
マナンとしての人格が削れた影響か、そもそも器が異なるためかは不明だが、グノーシアSQとククルシカの間では対消滅は起こらない。
~もう一つの疑問~
もう一つ疑問がある。
主人公とセツがグノーシア汚染者である時、グノースとの接触が何処で行われたのかが不明となる。
グノーシア汚染者は知性体グノースが情報として取り込むための外部端末として接触者を変化させることで生まれるとされている。
惑星ルゥアンではグノース側によってトラブルが起こされており、主人公を含む乗員15人はそれから逃れて宇宙船に同道することになっている。
しかし、前述の通り主人公とセツは他の世界から物理的に移動しているため惑星ルゥアンでのトラブルには遭遇せずに船内にいることになる。
(正確にはループに入り込む直前の1回だけ遭遇している)
「過去が少しずつ違う変化」も別の世界から来た2人は影響を及ぼさない。
つまり2人がグノーシア汚染を受けるタイミングは基本的には無いのだ。
この辺は描写が無いだけなのでいくらでも想像で補える余地は無くはないので矛盾とまではいかない疑問だ。
まとめ
重要な世界(LOOP)
Y01:ゲーム開始の世界。主人公がセツから銀の鍵を受け取る。
Y02:銀の鍵を持たないセツが登場。事故で瀕死の所を銀の鍵で生存する。
ゲーム中登場するセツは全てこの世界のセツ(セツY02)。
X00:主人公がループを抜け出したグノーシア汚染者が船内にいない世界。
セツがこの世界の主人公を連れてY01の世界へ向かう。
Y00:セツがループを抜け出した世界。
最大の矛盾が真エンディングによって生じている。LOOP-X00でのセツの行き先がLOOP-Y01であり、その次がLOOP-Y00であるなら物語は矛盾なく結ばれるのだが…
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