ひよこぷりん

白い歯をきりり、と立ててレモンにも嫉妬していた恙無い君///BISONで歌を詠んでいま…

ひよこぷりん

白い歯をきりり、と立ててレモンにも嫉妬していた恙無い君///BISONで歌を詠んでいます。気が向いた時に、短歌や雑文を書きます。

最近の記事

恋は、

恋は、まるで自分の全てを相手が許容してくれるかのような、自分そのものに相手が惹かれてくれたような錯覚を与えてくれる。 自分とは何か、精神性か、身体か。そのどちらもか。わからないけれど、なんだかとにかく全部が全部たいそうな赦しをえたような、何も頑張らずに生きてていいような、そんな気持ちになってしまう。 あなたに全てを投げ出して、それでいいんだと、そうであったらいいと、もうそれはまごうかたなき宗教で、後から思えば、神でもない単なるあなたにたいへんな役割を押し付けたものだと申し

    • 夢でkiss kiss kiss kiss ki

      最近、朝ごはんで食べたいもの。 スコーン、どら焼き、コロッケパン、いちごジャムぱん、カマンベールチーズ、とろけるチーズ、とろけないチーズ、口がズタズタにならないはすはすのフランスパン。 最近、午前中に飲みたいもの。 花の匂いのする緑茶。果物の香りもすればなおよし。 きりっとしたアイスカフェラテ。ふわっとしたミルクティー甘め。 お昼ご飯と夜ご飯は感覚が鈍くなっているのでわかりません。 でも、生姜焼き。あと天ぷら。青いもののお浸し。甘酢漬けの大根。ガリ。お稲荷さん。海苔巻き。

      • 夜のこと

        夏の涼しい夜は、ずっと明けて欲しくない。窓を薄く開けて、くるりを流して、吉本ばななや江國香織じゃちょっと着きすぎているから、横光利一を読む。 涼しくても喉は渇くので、冷たい緑茶を置いておく。わざと濃く水出しして、コップに氷をたくさんいれて注ぐ。ハーブティーとか軟弱過ぎるのは眠くなるからだめ。ほんのり脅かしてくるお茶がいい。 電気の輪はひとつ。少し薄暗いくらい。おへそも脚も出るようなあんまりの薄着で心許ないから、ブランケットを巻く。 布団を丸めた上にクッションを置いて寄っ

        • 恋のこと

          わたしにとって、27歳の2月まで、恋は至上の喜びで、歓びで、悦びの宝物だった。催眠術にかかったような快楽(けらく)で、渦中にいるときは、そのこととその人以外なんにも興味がなかった。 ぐっとのめり込んで全部を捧げるような恋は、24歳からの3年間にふたつ。 ひとつは恐ろしく悲しくて最悪の恋愛で、もうひとつは嬉しくて幸せで最高の恋愛だった。 でもどちらも、両極という点では非常に強くわたしの心を満たすもので、研究も友達づきあいもアルバイトも、いわゆる「生活」を手放しはしなかった

          こいびとの

          こいびとの柔らかいとこくすぐったい痛くないからあなたもはずれ

          箪笥には

          箪笥には ひらひら、ぬけがら、めいっぱい 脱げば脱ぐほど虚ろに痛い

          蟹の話

          友達のなーやが上海に留学してから2回遊びに行って、2回とも上海蟹の旬を逃しています。上海と言ったら蟹、そう、上海蟹。というイメージが強すぎて何とかして蟹に関するものを食べてやるぞと意気込んだ前回。「ふーん」て感じのなーやを連れて訪問したのは人民広場の近くの上海王寳和酒家。 ここはよくガイドブックにも載ってる、上海蟹を使った料理が一年中食べれるお店です。価格からすると高級店ぽいけど、それでも持ち込みおっけーなのが中国クオリティ。すてき。途中で買った鴨の塩漬けで青島ビールをちび