薬局の医療事務より、貴方へ

薬局で医療事務を始めて、間もなく1年になります。
その間に起こってしまった、新型インフルエンザの騒動は、少なからず私にも降り掛かってきました。

現状

病院が、電話診療をするようになりました。
病院と患者さんは、直接接することが減りましたが、お薬は処方箋と交換の、現物支給です。取りに来ていただかなくてはなりません。

流れとしては、診療後に病院から薬局へ処方箋のFAX。
受け取った薬局は、その処方箋を元に、お薬の準備をします。
時間を経て、患者さんがお薬を取りに来られるので、お渡しして精算します。

とはいえ前述の通り、処方箋原本と交換が必須ですので、じゃあどうするかというと、病院から原本が郵送されるのを待ちます(届かない場合は催促します)。

で。

薬局には一定の常連さんがいらっしゃいます。当薬局をかかりつけ薬局にされている方です。
そういった患者さんに加え、病院診療の患者さんが今、どっと増えています

つまり、通常と比較してめちゃくちゃ忙しくなっています。

薬の流通

患者さんが増えると、必然的に薬の在庫が恐ろしいくらい早くなくなってきます。

薬の流通を考えたこと、ありますか?
一般的に開発製造会社から、卸売を通して薬局に届きます。

薬局以外は一般企業で、緊急事態宣言を受けて少人数体制で業務に当たるので、卸売も薬局からの急な注文に応えることができなくなります。

急な注文

日々通院されている方は、大体毎回同じ薬が処方されますが、症状が急に悪くなったり、元気な方でも病気をしたりすると「いつも」と違うお薬が処方されます。

いつも行っている薬局に、その「いつもと違う薬」の取扱があれば良いですが、何らかの事情でなかったら?

薬局としては卸売に発注しますが、入荷が困難になると、どうしようもありません。患者さんに謝り倒します(それでも「なんでないの!?」と、お叱りを受けます)。

薬局のスペースだって限りがあります。
何千、何万もの種類の薬を全部は置いてはおけません。

と、言うわけで

健康でいてください。
薬の在庫がないからと、キレないでください。
しんどいのや具合が悪いのは分かります。だから、医療事務も薬剤師も一所懸命やれることをやっています。

元気でいてさえいれば、
薬局に来る必要はないのです。

どうか、どうか、お願いします。


#新型コロナウイルス
#COVID19

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