見出し画像

大事な人に伝えたいお金の話(3)~株式会社とは

おはようございます。🐤

さて、お金の話第3弾です、タイトルもちょっとずつ変わってきました。今日は18歳に限らず、家族とか、恋人とか、親友とか、そんな大事な人に伝えたいお金のお話ということで考えていきたいと思います。

あなたは、あなたの大事な人に「お金の知識」を伝えたいと思って、話をしようとするとあからさまに嫌な顔をされた経験がありませんか?

ここでは、話を簡単にするために「あなたがそもそも嫌われている」という可能性は捨ててみてください。きっと、「お金の勉強⇒数字・計算⇒難しい」という印象があるんだと思います。あなたが嫌われているのではなくて!

他には、これはとても可能性が薄いと思いますが、もしあなたの風貌や日頃の行いが悪ければ「この人、私からお金をだまし取ろうとしてる!」と疑われているのかもしれません。可能性は薄い、いや、ほぼゼロでしょうけど!

そんな時、あなたの大事な人にはどのようにお金の話を伝えたらいいでしょうか。今日はそんなことを考えながら書いていきます。今日は株式会社のお話と世の中のお金の流れのお話です。

前回の:18歳に伝えたいお金の話(2)|ヒヨコロ|note

身近な話から

Special thanks to @cab_to_coinさん 

例えば、パン屋さんで好きなパンが値上がりしたとか、スーパーで何かの商品が値上がりした時に、この値上がりの原因は…と説明をしていきます。

あと、やっぱり積み立てNISAとかiDecoは鉄板です。僕の知り合いの美男美女に「お金のことで知りたいことある?」って聞くとほぼ百発百中で「積み立てNISAってどうなん?」と返ってきます。

だから、積み立てNISA⇒税金の話⇒投資の話⇒日本の情勢と分散投資の話、と話をつなげる鉄板コースをひとつもっていることは損にはならないと思います。

というわけで、ネタを仕込んでいきましょう。今日は株式会社とお金の流れの話までです。

積み立てNISAってどうなの?

積み立てNISAっていうのは、簡単にいうと、株とか投資信託の資産運用で利益がでた分の税金が安くなる制度です。

どれくらい安くなるかっていうと、そうですね、例えばあなたが10万円投資していたとして、ある時10%値上がりしたとします。そしたら1万円利益がでるのですが、これにかかる税金が非課税になります。

基本、株式や投資信託の利益にかかる税金は、投資の額が多くても少なくても約20%です。だから1万円の利益がでたのに7,968円しかもらえなかった、シュン…となんか損した気分になるところが、積み立てNISAをしていたら1万円がそのまま残ってくるのです。

これは「利益にかかる税金」が安くなるのであって、例えば投資が値下がりしていたらもともとかかる税金もありませんので、NISAのメリットはありません。

要するに税金を節約する話なので、「積み立てNISAをしたら絶対儲かる」という感じのものではないです。

節税の知識としては他にも「損益通算」というのがあって、例えば1万円利益がでたら約2000円支払わないといけないけど、でも例えば別の投資で1万円損していたとしたら、1万円の利益と1万円の損失で差し引き0円の利益となるので、税金は払わなくてもよくなります。

税金は「お金を儲けた人からとる」という考えなんですね、基本的には。損した人からとったら反発がものすごいから、取りやすいところから取るんだと思います。

投資ってするべきなの?

さて、積み立てNISAというのは、なんらかの投資を毎月決まった額だけ積み立てていくものなんですが、そもそも投資ってした方がいいのでしょうか? 貯金だけではダメなのでしょうか?

そもそも投資って何なのでしょう? Wikipediaにはこうあります。

投資とは、主に経済において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す(現代において、生産能力の増加しない商業活動はこれに含まない)。広義では、自己研鑽や人間関係においても使われる語である。

https://ja.wikipedia.org/

これから伸びそうな企業に期待して、自分のお金を新商品の開発に役立ててほしい、そしてそれが成功したら自分にもリターンがあって欲しいと思った時に「その企業に投資する」ってイメージですよね。「株式を買う」のはそんな意味だと思います。

もちろんそれで正解なのですが、その企業の株を買ってそのお金は企業に渡ると思いますか?

意外かもしれないのですが、あなたのお金はあなたが応援したい企業に直接は渡らないんですよね。ちょっとお金の流れを考えてみましょう。

株を買う⇒誰から買う?⇒現在の保有者から買う

このように、あなたは、あなたが応援したい会社からではなくて、その会社の株を持っている他人から買います。

その他人は、あなたと同じように、過去にその会社に期待して株を買って持っていた人です。その人が売り注文を出したからあなたが買えるのです。

企業を応援したいのに、ただの他人にお金が渡っちゃった?
これって企業を応援できているのかな?
企業にちゃんとお金が入っているのかな?

と不思議に思いませんか。

これは僕にとって数十年も疑問でした。図書館にもインターネットにも欲しい答えはありませんでした。

株とは? 株式会社とは?

株式会社の株を買うことが、ほんとうにその企業を応援しているのか、その企業に投資をしていることになるのか、株価が上がるとその会社にはどういったメリットがあるのか、僕が何年もずっとわからなかったことをこれから3行で説明します。

  • そもそも株式会社というのは株主(あなた)のものです

  • 株価が上がると、会社の価値が上がり、買収されにくくなります

  • 必要な時にお金を調達しやすくなります

そもそも株式会社というのは株主(あなた)のものです

そもそも株を買って株主になるということは、その会社を応援するというよりはその会社(の一部)があなたのものになるということです。だから、その会社が利益を出せばあなたに利益があるし、その会社が損失を出したらあなたにも損失があります。

そもそも会社の一番偉い人って誰だと思いますか? もちろん社長? ノンノンでございます。社長が一番権力があるんじゃなくて、株主が一番権力があるんです。だって株主には社長を交代させる権利がありますから。

あなたの職場はどうでしょう、社長っていますか? その人は偉そうですか? でももしそれが株式会社なら、実はその会社の株を持っている人の方が偉いんです。

嘘だと思ったら、あなたがその会社の株を買って、社長にこう言ってみてください「私を誰だと思っているんだ、株主様であるぞ、私のいうことを聞け」と。

するとたぶんボロクソに怒られてこう言われるかもしれません「わしだってわしの会社の株くらいもっとるわ」

げげ、思っていたのと違いますね、株主は社長より偉いはずなのに。
確かに、株主が社長より権力があるのは間違いがないのですが、それは全体で考えたときです。1単位の株式をもっているくらいでは何の権力もありません。

例えばですが、セブンイレブンの親会社である「(株)セブン&アイ・ホールディングス」の発行済み株式数は886,441,983株です。このうち最小単位の100株買っていたとして、その会社に対する権力は100/886,441,983、つまり0.000011%という限りなくゼロに近い権利しかありません。

この発行済み株式数の50%以上を持っていると、社内の人事が自由にできるようになり、66.6%以上を持っていると定款という会社のルールを自由にできます。

そこまでいくと、会社を自分の好きなようにできます。会社はお金で買うことができるということです。

株価が上がると、会社の価値が上がり、買収されにくくなります

では、そのために必要な資金はいくらくらいなのかといいますと、今日現在のレートで1株5300円くらいなので、886,441,983の株の66.6%を買い占めようとすると、約3.1兆円の資金が必要になります。

いわばこれが会社の価値といえます。これが高い方が買収されにくいですよね、だから株式の価値は高い方が会社にとっては良いのです。

ちなみに、つい先日Twitter社がイーロン・マスクさんに買収されました。当時のTwitter社の時価総額は440億ドル(約5.6兆円)。これからTwitterは良くも悪くもイーロン・マスクさんの思いどおりになります。

これが、仮にフェイスブック社(改名してメタ・ブラットフォームズ社)くらいの時価総額があれば買収はされなかったでしょう。Twitter社はその影響力に比べてとても割安だったので狙われたのです。

現在の時価総額
Twitter社:約293億ドル
フェイスブック(メタ社):約4,440億ドル
YouTube(アルファベット社):約6,850億ドル

必要な時にお金を調達しやすくなります

買収されにくいという以外にもメリットがあります。株価が高いと会社の価値が高くなるので、その分資金調達がしやすくなります。

すごくわかりやすいところでいうと、例えば社長が会社の株の10%を持っていたとします。時価総額が100億円だったらその株を売って10億円が得られますが、時価総額が1兆円だったら1000億円が得られます。

また、「増資」といって、株を追加発行することもできます。こちらも株価が高い、つまり時価総額が大きいほどたくさん資金調達がしやすくなります。

株式を発行するだけで、資金が魔法みたいに生まれます。

これってとてつもなくすごいメリットだと思いませんか? これが株式会社のしくみです。

まとめ

というわけで、今日は「大事な人に伝えたいお金の話」ということで、普段はなかなかハードルの高いお金の話を、どうやったら聞いてもらえるかを考えてみました。

知ってるようで知らない、意外とハードルの高い「株式会社」の話を通じて、世の中のお金の流れを簡単に説明してきました。

  • そもそも株式会社というのは株主(あなた)のものです
    ⇒応援というより、中の人になるイメージ

  • 株価が上がると、会社の価値が上がり、買収されにくくなります
    ⇒会社にとってメリットとなる

  • 必要な時にお金を調達しやすくなります
    ⇒魔法のように無からお金を生みだせる

株式投資というのは、思ったよりもヘビーだったでしょうか? あなたが株を買うということは、その会社の一部を保有することであり、その会社が買収されにくくすることであり、必要な時に資金を調達しやすくすることだったのです。

まあでも、それもこれも踏まえたうえで「株を買う=望みのある企業に投資する」ということでOKです。

では次回はどんな企業に投資していけばいいのかをお話していきたいと思います。

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?