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Alpaca Academy ~いろいろやってみた編~

※無料で結論まで読めます

おはようございます。😊

今日は昨日の続き、月曜日ですが書いているのは日曜日なので内容濃いです! ではさっそくやっていきましょう。

前回の内容はこちら

いろいろやってみた

前回のnoteでは、レバレッジファーミングでショートができることがふんわり理解できたと思います。また、ペアの組み合わせには気を使わないと、思わぬ損をしてしまうことがわかったと思います。

今日は具体的な数字をまじえて、ショートの内容が身につくまで、いろいろやってみます。興味あるところだけでも見てくださいね。

こんな背景のところは細かい計算式や説明があるので、苦手な方は読まなくても大丈夫です。💦 読まなくてもざっくりは理解できるようにしています。

シミュレーションの条件は次のとおりです。

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条件:
・ETH-BNB Pool、
レバレッジx3倍
・開始時のレートは、
 1BNB = $250, 1ETH = $1,500, BNB/ETH = 0.167 とします
・投入金額 $10,000+借入金額 $20,000=合計 $30,000
・LPは 50 : 50 で作成します、開始時は
 60BNB : 10ETH = $15,000 : $15,000
 LP評価額は $30,000です。
・ペアの相性を考えることが目的なので、考えを簡単にするため、両替手数料、ファーミング報酬、貸付利子は無視して、コイン価値の上げ下げのみを考えます。

このnoteの内容はalpaca finance公式が作成したAlpaca Finance Yield Farming Calculatorを参考にしています。

1 ペアのうち1つのコインの価格が上下する

1-(1) ETH上げ

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まず最初に、ETH-BNBペアのうちETHのみが上げた場合を考えましょう。1ETH=$1,500⇒$1,667、約10%上がると、損益はどうなるでしょうか。

「約」というのは、普通に考えて$1,500の10%アップだと$1,650なんですが、LPペアのレバレッジを考える時は「BNB/ETH」の値を操作することが効率的で考えやすいので、ここでは「BNB/ETH」の値を10%上げたり下げたりすることを考えます。
スタート時のBNB/ETH=0.167で、これをETHを上げる方向で10%変化させるとBNB/ETHは小さくなり、0.167*0.9=0.150となります。この時の1ETH = 250 / 0.150 = $1,667となります。
また、BNBの数量とETHの数量が前と違っていることがわかると思います。価格が変動する時、2つのコインの価値が同じになるように数量も変動します。また、BNB数量×ETH数量の値が常に一定になるというルールがあるので、一方の数量が増えると一方の数量が減ります。⇒詳しくは前のnoteで

図の右下を見てください、「収益($)」と書いてあるところが、ポジションをクローズした時のドルベースの収益となります。

また、その下には参考としてレバレッジをかけない場合のLPの収益を示しました。今回の場合、レバ無しは$541に対して、レバx3は$1,623なので、しっかり3倍になっていますね!

(実際は、貸付利子が引かれるので、3倍よりも少ない額になります)

1-(2) BNB上げ(上げてるのにマイナス?)

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次にBNBが上げた時を考えてみましょう。

先ほどと同じく、1BNB=$250⇒$275、約10%上げたと考えます。
BNB/ETH=0.183です。
図の右下を見てください。収益($)のところ…赤字で$536、つまりマイナス$536です。

BNBは上げているのに!?
レバ無しでも$488儲かっているのに!?
普通の3倍儲かるのがレバレッジじゃないの?

にわかには信じがたい話で、まず計算ミスを疑うレベルですよね。💦 みなさんもこんな場面ありませんでしたか?

「BNB上げてるのになんでマイナスなん~、もうイヤ、寝る…」
「騙された、ぜんぜん書いてある利率どおりじゃないやん!」

でも、前回のお話を思い出してください。

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BNBの大部分は借りたらそのまま返すだけなので上げても下げても関係ない、ニュートラルです。
一部、BNBを借りてETHに両替している部分がショート、つまり、BNB上げのときにマイナスになるのです。

だから計算間違いでも詐欺でもありません。
感覚的には理解しがたいですが、計算どおりなんです。

1-(3) ETH下げ

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さて、ETH下げです。1ETH=$1,500⇒$1,364に約10%下げました。
BNB/ETH=0.183です、さっきと同じですね。

図の右下、収益は赤字、つまりマイナス$1,386です。
これはETHが下げてるから理解できると思います。
普通の3倍損してますよね、まあこれは納得ですね。

1-(4) BNB下げ(下げてるのにプラス?)

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次はBNB下げです。
1BNB=$250⇒$225に約10%下げました。
BNB/ETH=0.150です、1-(1)と同じですね。

右下の収益は…$460です、赤字じゃない…?
儲かったの? 下げてるのになぜ???

これもさっきの図で説明できます。

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この図わかりやすくて良いですね。(自画自賛)

今回も、ETHの値動きはないので関係なし、BNBが下げているから、ショートの部分がプラスに働きます。BNBが下げている時にプラスになる、これがショートという投資の方法です。

どうですか、実感できましたでしょうか。

2 ペアの両方の価格が上下する

2-(1) 両方上げ

これまではシミュレーションを簡単にするために、片方ずつ価格を動かしていました。これからいくつか、同時に価格が動くとどうなるか、やってみましょう。

最初に、両方上げた場合です。

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どちらも10%上げたとします。1BNB=$250⇒$275、1ETH=$1,500⇒$1,650になりました。
BNB/ETH=0.167です。
この値はスタート時のものと同じですね。

では、収益はいくらになるでしょう、右下の収益は… $1,000になっています。

「うーん、両方上げてるのになー。もの足りない。」
「ETHだけ上げた時でも$1,600くらい儲かってたんでしょ?、2つとも上がったらその倍は上がりそうなのにな…もうイヤ、寝よ…」

これも感覚的にもの足りないですよね、でも思い出してください。

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3度目の登場です。ETH上げの部分では確かにロングの恩恵を受けましたが、BNBの上げによってショートの部分でマイナスになっているのです。

だから合計ではさほど増えてないと、これも計算どおりなんですね~。

2-(2) 両方上げx2

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試しに、両方上げ、20%をシミュレーションしてみました。
BNB/ETHの値が同じなので、似たような動き方をしていますね。

2-(3) 両方下げ

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両方下げても同じです。

2-(4) 両方変わらず

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両方変動がなくても同じです。

なお、こんなふうにBNB/ETHの比率が変わらないのは、悲しいことではなくて、実はすごく喜ばしいことなんです。

なぜなら、今は無視していますが、ファーミング報酬やパンケーキの両替手数料がx3で入り続けてくれるので、大歓迎なんですよ。

(貸付利率もx2でかかってきます、ご注意ください)

ステーブルコインペアをファーミングしているイメージです。
レバレッジしながら夜も安心して寝られて、土日は家族サービスまでできる投資方法ですね。

さて、両方のコインが同じように動くのはこれくらいにして、次からは互いのコインが逆の動き方をすることをシミュレーションしてみましょう。

3 ペアがバラバラの値動きをする

3-(1) ETH上げx2

ETHが上げ、BNBが下げを考えてみたいと思います。
これまで学んできたことで、ETHが上げたら利益、BNBは下げたら利益ということがわかったと思います。

ではETHが上げ、BNBが下げの二重に利益が出る方向を考えてみましょう。なんとなくETHだけが上げるときの2倍上がりそうなイメージありますよね。では、ETHが前回の2倍、20%上げるシミュレーションをまずやってみましょうか。

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ETH=$1,500⇒$1,875に、20%アップしました。
BNB/ETH=0.133です。

では右下の収益は…$3,541ですね。
よっしゃめずらしく予想どおり!
レバ無しの3倍しっかり儲かっています。
20%だと2倍アップするのですね!

3-(2) BNB下げ、ETH上げ(2倍アップではない)

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では、BNB下げ、ETH上げいきましょう。
それぞれ約10%ずつ上下して、BNB=$250⇒$224、ETH=$1,500⇒$1,677になります。
結果として、BNB/ETH=0.133で、さっきと同じになっていますね。

右下の収益は……$2,111

「……んー、そんなものかな?3600じゃなくて?」
「だめだ、もう全然なんでか分からない、眠たくなってきた…」

そんな時のこの図の登場、今日4回目?

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イメージですが、この場合ロングの部分が2倍になるのではなく、ETHのロングの利益+BNBのショートの利益、という感じです。

要するに1-(1)のETH上げによる利益約$1600と、1-(4)のBNB下げによる利益約$500を足し合わせた感じですね。

つまりこれも……はいそうです、「計算どおり!」

3-(3) BNB上げx2

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では次、BNBだけが2倍、20%上げた時、もうなんとなく想像つきますね。
BNB=$250⇒$300
BNB/ETH=0.200

BNB上げの2倍の損失が出るのでしょう、右下の収益、はい、マイナス$1,137、1-(2) マイナス$536のだいたい2倍になっていますね。

3-(4) BNB上げ、ETH下げ

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最後にBNB上げ、ETH下げです。
これもだいたいわかってきました。
「てめーのパンチはもう見切った」
「ハハッバカめ、マンガとはちがうぞ!」

いや、わかりました。例のあの図です。

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BNBショート上げの損失、ETHロング下げの損失、合わせたらいいんでしょ、つまり1-(2)BNB上げのマイナス$500くらいと1-(3)ETH下げのマイナス$1,390くらい、あわせて$1,900くらいでしょ、ほら~当たったぁ~。😊

もうわかりました、さあ寝ます。😌🌃💤

4 結論とおまけのスプレッドシート

ロングとショートの関係が身につきましたでしょうか。

ロングの部分の価値があがり、ショートの部分の価値が下がるようなペアが理想ですね。なおかつドルに対して全体的に上げていたら最高です。

また、ステーブルコインのように、安定しているペアはファーミング報酬や両替手数料の利子が美味しいので、貸付利率の変動にだけは気を配って、安定的に利益を生み出せます。

今日僕がnote作成に使ったエクセルをGoogle スプレッドシートにして、試しに共有してみました。共有ははじめてでうまくいくかわからないですが、もし興味がありましたら使ってみてください。

今日の有料部分は、追加情報としてごく簡単にアルパカ公式のスプレッドシートの見方を書いています。見たい方、もしくはこの記事が気に入ってくれた方は投げ銭感覚でポチッとしていただけたらうれしいです。♡

それではまた、DeFi~(@^^)/~~~

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