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DeFi入門 (5) レンディングで貸したり借りたり

おはようございます。🐤

今日はレンディングでお金を貸して貸付金利を得ることについてお話ししていきます。今日からあなたも金貸しの仲間入りです。

資産を預け入れる

レンディングは、資金提供者がスマートコントラクトで管理された資金プールに資金を提供し、お金を借りたい人がそこからお金を借りていくというサービスです。

お金を借りる人が支払う借入金利の一部を、資金提供者が受け取ります。

借りる人は、一定の資産を担保に資産を借り入れていますが、借り入れている資産の価値が、担保の価値に基づいて計算される一定の基準値を上回ってしまうと自動的に清算されてしまいます。

流動性提供のイールドファーミングは、提供した資産の比率が変わってしまって、インパーマネントなんとかでガチホ資産が目減りしてしまう可能性がありましたが、こちらは目減りする心配はありません。

しかし、みなさん同じことを考えるので、預ける人は多くても借り入れる人は少ないので、レンディングプールの貸し付け利子は多くは見込めないです。

https://app.aave.com/#/deposit

貸し付け利子だけだと0.01%…日本の定期預金なみです。独自トークンの報酬を入れても0.33%の年利率というのは寂しいですね。

預け入れた資産を担保に資金を借りる

貸付金利がしぶくても、資産を預け入れることによって資金を借りることができる枠ができます。これがレンディングに資産を預け入れるメリットです。

資産の種類によりますが、最大で預け入れした資産額の80%くらいまで借り入れることができます。借り入れ利率はステーブルコインでおよそ3%〜5%程度、ETH、BTCでおよそ0.3%程度です。

https://app.aave.com/#/borrow

この利率で借り入れて、他のサービスで資産運用して利益を得られる、というのが面白いところです。DeFiで運用をしている人はほんとうにいろんな戦略をもって投資をされています。

清算

借り入れ枠の最大近くまで借りてしまうと、値動きによって清算されてしまうので、安全を考慮してさらに低めに設定をするのが良いと思います。

例えば下の図は、DAIを担保に75%まで借りることができて、80%までいけば清算されるということです。

https://docs.aave.com/risk/asset-risk/risk-parameters

清算とは、借りているお金が返せなくなることを防止するためにする対策です。これにより、貸している人は確実に自分の資産を守ることができます。(とりっぱぐれがないということです)

清算は、つぎの2つの要因で起こります。

  • 担保として預け入れている資産の評価額が下がる

  • 借入している資産の評価額が上がる

清算されると、担保が自動的に取り上げられて、借り入れの返済にあてられます。プロジェクトによっては、借り入れ額と清算手数料を引いた残りを返金してくれる場合もあります。

少なくとも清算手数料の分は損をしてしまいますので、安全のためには借り入れる額は余裕をもった方が良いです。担保資産と借り入れ資産の種類にもよりますが、担保の40%〜50%程度が目安になると思います。

レバレッジファーミング

レンディングにETHなどを預け入れて、それを担保に借り入れると、自己資金の半分程度しか資産運用ができないので、資金効率が悪いと考える人もいます。

そんな方は「レバレッジファーミング」という手法があります。これは、運用している資産自体を担保にお金を借りるやり方です。これだと自己資金の100%以上を資産運用にまわすことが可能です。

レバレッジと聞くとFXを連想して「なんだか怖い」「ヤバい奴」「はまると借金まみれになる」「臓器を売らないといけない」など、どんどん悪いイメージがでてきます。

ですがDeFiの借金は基本的には担保が確保されていますので、どんな失敗をしても自己資金以上にとられることはありませんし、追証を求められることもありません。(自分で担保を追加することはできます)

そしてそもそもFXも担保は確保されているので条件は同じです、イメージだけが先行しています、僕だけかな?
参考:FX戦士くるみちゃん

レバレッジファーミングも、界隈では「難しい」「意味がわからず損失を受けた」という声が聞こえますが、「自己資金と借り入れ金の合計額でファーミングをする」というだけなので、しくみ自体はそれほど難しくありません。

また、レバレッジをうまく使えばリスクを下げることもできます。これからBSCのAlpaca Finance(アルパカさん)というプロジェクトを例に少しだけ説明していきたいと思います。

なお、イーサリアムにはAlpha Finance、SolanaにはFranciumというサービスがあるので、興味のある方は参考にしてみてください。Polygonには探してみたけど、あまりこれと思うサービスが見つかりませんでした。

利益を得る2つの方法

アルパカさんでは、つぎの2つの方法で資産運用をすることができます。

  • レンディング
    自己資金を預け入れます。預け入れた資金はレバレッジファーミングをするユーザーに借りられ、そのユーザーが支払う借入金利の一部を受け取ります。

  • レバレッジファーミング
    PancakeSwapやMDEXなどのDEX(分散型取引所)で流動性を提供して、取引手数料とファーミング報酬を得ます。レンディングプールから資金を借りることで、自己資金よりも大きな金額で資産運用ができるのがレバレッジファーミングの最大の特徴です。

レンディングとレバレッジファーミングは独立していて、レンディングに預け入れしてなくてもレバレッジファーミングで借り入れることはできますし、レバレッジファーミングをしていなくてレンディングに預け入れだけをすることもできます。

レバレッジファーミングのサービスをもつプロジェクトのレンディングは他のプロジェクトよりも利率が良いことが多く、例えばステーブルコインで7%〜8%程度、BTCやETHで2%程度の高い利率となっています。(2021年12月現在)

https://app.alpacafinance.org/lend

借りた資産を売らなければリスクは少ない

レンディングとレバレッジファーミングに共通で言えることですが、借りた資産を売らずにそのまま運用するのはとてもリスクが少ない運用方法です。

例えばレバレッジファーミングで、$100の自己資金を用意して、$100分のBNBを借りて BNB-BUSD のペアで2倍のレバレッジファーミングをしたとします。

この場合、BNBの値動きが多少あったとしても、結局BNBを返済するので、さほど自分の資産額への影響はありません。BNBが値上がりしても利益はほとんど出ない代わりに、値下がりしてもほとんど損失はないということです。

そんなものに何の意味が? と思われるかも知れませんが。DeFiには高いファーミング報酬があります。

https://app.alpacafinance.org/farm

この方法を使うと、BNBの値動きを吸収しながら、ファーミング報酬だけを得られるので、堅実な人は戦略の一つに加えてみられてはどうでしょうか。(情報提供であり、勧誘ではありません)

レバレッジをかけて逆に安全になるというのは意外ですね。

まとめ

というわけで今日はアルパカさん…じゃなかった、レンディングのお話でした。

貸付、借り入れをうまく活用できれば楽しいですよ。

今日はお出かけだから電車に揺られながら画像を作っていたので、アンダーラインが震えています、後日差し替えますね…^^;

明日は何にしようか考えていますが、「利確は正義」もしくは「コンパウンドの頻度」のお話をしようかなと考えています。(要望あれば積極的に採用させていただきます!)

それではまた、DeFi〜(@^^)/~~~

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