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嗚呼、就学旅行

昨年度から、子ども達の学校行事はことごとく中止か規模縮小されている。

学校祭や運動会、修学旅行、部活の試合や大会など。

昨年中止だったNコンは、今年は無観客で全国大会を行うそうだ。

現在絶賛開催中の高校野球は、途中から応援団やブラスバンドもなしの完全無観客になった。(それにしても、録音された応援曲のセレクトや流すタイミングは見事だと思う。部員の一人が放送席で音源を駆使して流しているんだろうか?)

昨年度修学旅行の予定だった長男。

予定は二転三転した。

当初の予定→奈良・京都の神社仏閣を廻り、最終日には大阪でUSJ!3泊4日。 楽しいものになるはずだった。

しかし感染者が増えてきて予定変更、第2案→岩手宮城の震災被災地を訪れ、被災者の体験談を聞く。2泊3日。

東北での感染者も増えてきて、雲行きがあやしくなってきたので最終案→バスに乗って秋田市内のレジャー施設でグランドゴルフと焼き肉。商業施設でお土産を買って帰る。日帰りで、通常の授業時間内で完結。(朝のホームルーム後、9時出発15時帰校)

そして当日は雨が降り、グランドゴルフは中止になった。焼き肉と買い物だけ。

長男のがっかり具合といったら、なんと言葉をかけたらいいかわからないぐらいだった。

「せめて男鹿で1泊してなまはげ体験したかった」と長男は言っていたが、そういうプランだったらどんなによかっただろう?と私も思った。


そして今年。次男が修学旅行の予定である。

感染症のない世界であれば、東京に行って2泊3日。そのうち1日はディズニーランドという楽しい内容のはずだった。

ところが現在では、県境を越える旅行などもってのほか。特別支援学校の生徒は持病があったり抵抗力が弱かったりとリスクの高い子どもが多いので、そんな危険な行動はできない。

今年度提案された旅行内容は、男鹿市に行ってなまはげ体験をし、水族館を見学し、秋田市内で1泊。翌日市内を見学学習とお土産の買い物をして学校に戻って解散。


この夏休みに入って辺りから、県内でも感染者が急増している。

毎日いろんな場所でクラスターが発生し、安全な地域なんてどこにあるのかというぐらい。


夏休み前のPTAで、学年懇談会のときに修学旅行について保護者の意見交換があった。楽しみにしているので行かせたい気持ちはある。でも不安・心配が大きい。

誰だって同じ気持ちだろう。

我が家だって、次男が事あるごとに「なまはげかん」なんて、事前学習で覚えた言葉を発するのだ。きっと楽しみにしているんだろう。行かせてあげたいよなぁ。


テレビのニュースや新聞では、連日(秋田県にしては多い)新規感染者の数が報じられ、「来月修学旅行を実施していいのか?」という不安がどんどん募っていく。

先日行われた保護者面談では、「旅行に行かせたい気持ちと、今提案されている内容では不安である」というちぐはぐな気持ちを素直に伝えた。学校側でも、「今の内容ではいけない」と、代替案を模索中であることを教えてくれた。


修学旅行、延期するのか、規模縮小で日帰り旅行にするのか(実際、昨年度の3年生はそうだったらしい)、どちらにしても、子ども達が楽しい思い出を作って成長できるものであってほしいのは、どの親もそうだろう。

そして、旅行のせいで感染者が出た…なんてことがないことを、心の底から願っている。

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