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営業に来た男女に嫉妬した話

ほとんど男子校の職場に若い女性を連れた営業がやってきた。

年齢は35歳くらい、脂が乗り始めたであろう営業が、私にセールストークを展開した。

その横で若い女性はメモをとっていた。ここでようやく私は、彼女が営業♂の後輩だと理解した。

営業の話はまったく入ってこなかった。それより、世の中には男女で地方に長期出張する仕事があるのかと、雷に打たれたような衝撃でちびってしまった。

組み合わせも良くない。後輩♀は24~25歳、先輩♂は33~35歳である。(推定)

冒頭で述べたように、我が職場は男子校である。男子校の俺は「なんか間違いが起こりそう」と本気で思ってしまった。そして、嫉妬してしまった。

理由は、後輩♀がかわいいからである。

実のところ、営業とは仕事の話は盛り上がらなかったが、営業してきた会社の所在が、私の大好きな場所だったため、観光地の話題は盛り上がった。

後輩♀はそれまでは会話に入ってこなかったが、彼女の地元の話になると童貞には眩しい笑顔で「○○ですよね」、「駅前だけで何もないです~」など居酒屋みたいなテンション(誤用)で話しかけてきた。

この時間がずっと続いてくれと思った。続きは居酒屋で話そうと言いたかった。しかし、絶対買わない商品の営業を聞いていられるほど暇ではなかったので泣く泣く切り上げた。


自席に着いて彼女の名刺を見た。

「今日はすご~く楽しかったです!また会えたらうれしいな(^^)」とか書いてあったらどうしようと思ったが、ごくごく普通の名刺だった。夜の店に行き過ぎた男の妄想っぽいなと笑いそうになった。

つまり何が言いたいのか。

あー

若い女性と長期出張してる男に嫉妬する。仕事上の関係だから何とも思わないとか言うなよ。




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