【詩】青春コンプレックス

制服姿の高校生を見てムカついてくるのは
きっとあの頃何もしなかった自分への怒り
クラスメートと喋ることも
モテるために努力することもせず
性知識も遅咲きで
知恵も知性も常に周りの人の二十歩遅れ
テンポの悪い会話術も
脱ぐとダサい肉体も
そのままに放置してきた時代の名残りが未だに残っている

やり直そうにもやり直せないあの頃
でもあの頃と違うものがあるとすれば
自分の好きなものに気づけたということ
外見は若々しくはないけれど
いつか輝ける自分になれたらと願える私の心は若々しい
喜怒哀楽を感じられる心は私の好きな
詩によって得られた宝物
まだ半世紀はあるこの人生を
私は諦めることなんて勿体無いことはせず
詩と共に走って行こうと思う

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