大学の考古学専攻へ入学するとどうなるか。

こんにちは、れいぼんです。

本日は、大学で考古学専攻を選び、学んだ経験を活かして、これから大学で考古学を学ぼう、考古学で飯を食っていきたい、市役所の文化財関連の部署にて、公務員として生きていきたいと考えている方向けの記事となります。

大学でのカリキュラム、授業の進み方、クラスメイトの進路、考古学でのご飯の食べ方などについて、ゆっくりお話していければと思います。

正直、ニッチな分野ですので、ここまで体系的に情報をまとめられているブログもないように思います。関心のある方は何度もここに戻ってきて参考にしてみてください。

①そもそも考古学とはどのような学問か

考古学専攻への入学を考えている方は、強弱はあれど、恐らく歴史が好きな方ですよね。歴史学の中でも特に考古学はちょっと変わった側面がありますので、それをご紹介していきたいと思います。

まず、考古学で扱う対象、時代についてですが、現代より過去の時代、すべてについてが研究対象となっています。文化庁が定める規定では、確か現代より150年前、よりさらに以前のものとかありますが、特にこの時代のものは考古学の範疇に入れないようにしようといった決まりはありません。考古学の強み、特性故に、文字のない時代についての研究においてよく活躍していますが、実は文字の存在した時代、平安時代や鎌倉時代なんかも、考古学の対象と言えます。

つまりは、旧石器時代の生活跡から、太平洋戦争時の防空壕跡についてまで、研究の対象となりえるということです。この辺は、他の歴史学と同じ、幅広いものですね。

では、どういった面が他の歴史学問と違うのかというと、研究する手法についての特徴が大きいと言えます。

考古学は、古文書や文献資料を読み解いて過去を探っていくのではなく、当時の人が使っていた食器や、家の柱穴の配列、つまり物質的資料である痕跡を手がかりに、過去を探っていきます。

市の文化財課などでは、街の歴史を時代に固執せず、包括的に理解していく必要があるため、文献学や地質学、地理学の専門知識も総動員して歴史を組み立てていきますが、本来の考古学だけの本質でいったら、あくまで"物"からの推測となります。

その過去を探る"物"を見つけるために行うのが、歴史好きな皆さんが一度は憧れる

"遺跡発掘調査"

となります。たまに街で地面にいっぱい穴あけて作業着着た人たちが下向いてる光景を見かけたりしますが、実はあれがそうなんですね。

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筆者も色んな現場を渡り歩きましたが、そこで働く人達、発掘あるあるなど、特筆すべき事項が山盛りなので、また違う記事にて別タイトルで執筆しますね。あまり知られていない発掘あるあるとでも題しようかな〜。

はい。では次に考古学専攻入学後の、具体的な大学生活について説明します。

②大学入学


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