置く

2023年5月13日 20:07

2023/05/28

がいよいよ近づいてきました
二週間後スタート地点に並んでいる自分が想像出来ないでいる

遠い昔
好きになったMTBで”全国で一番になる”を目標に
ただただ突き進んでいていました

今と違い一般市民が気軽にインターネットを使える時代ではなく
紙媒体の情報が主流でした
しかもMTBとなると極端に情報量が少なく
当時比較的情報量が多かったバイシクルクラブを
バイブルとして愛読していました

当時一番困っていたのが使用する機材に関する情報が全くなく
お店の人にアドバイスを求めても返答が帰ってこなく
結局自分の感性で自腹で購入しインプレするしかない状況

地元であーだこーだ思っても
自分のやりたいことの方向へ1ミリも進まないし
自腹で購入するにも金銭的制限がある
そこで
MTBを購入した自転車店にMTBのチームがあったので
思い切ってお店のチームに入り近県で開催される
草レースに出場することに決めた

当時の草レースは実力によるクラス別けがなく
上手い下手がごちゃ混ぜで当日のその場でないと
参加ライダーの実力がわからない闇鍋状態
参加者も闇鍋ならレースコースも闇鍋
ダウンヒル（DH）はコース変化に乏しく
ただ下るだけなので最新機材であれば即優勝
デュアルスラローム（DS）はスキーでいうGSセットで間延びしたコース
当時国内で楽しく競えるコースを造れる運営者は皆無
そんな中転機となったのが
草レース主催者団体を変えて県外遠征して参加した
岐阜：鷲ヶ岳スキー場でのMTBイーグルカップ
DHとDSの2種目にエントリー
（主催者は丸石自転車（現丸石サイクル））
求めていたコースと参加ライダーがそこにはあった
（富山県からは２チームが参加：M-2とROMAN）
レース会場で初見の人と機材を通じて会話したり
ダーブロの塚ちゃんに話しかけたり
コースはバンクありジャンプありの思い描いていたコース💗

そして私は
今までの実績からキャノンデールアンバサダーに推薦され
（各地区5名全国で30名ぐらいの大きな規模）
機材を今までのマングースからキャノンデールへチェンジ
（アンバサダー専用フレーム）
そしてキャノンデールのチームジャージを袖を通すことになった
最初は推薦に難色を示していた自分の背中を押してくれたのが
茂じぃ（故人:上野茂）
「やるからにはしっかりとした機材サポート体制が必要」と
言われた記憶がある

私はMTBイーグルカップ参戦を決めた
①小樽：キロロリゾートスキー場
②宮城：鬼首スキー場
③青森：夜越山スキー場
④岐阜：鷲ヶ岳スキー場
⑤兵庫：神鍋スキー場
⑥島根：三瓶山スキー場
中でも優勝する確率が高い①②③へエントリー
クルマ移動出来る会場へは運転し宿泊はスキー場付近でテン泊

①で念願の優勝することが出来て
祝勝会で小樽の寿司通りにあるお店で寿司をつまんでいる時に
ふっと思ったのが
このまま勝ち続けるのが自分のしたいことなのか？と
勝つことが目的なのか？
かなりの回数を自問自答した結果
MTBを辞めることに決めた

月日が流れもう一度サドルにまたがるのは突然の出会いから
ツールド日本海ママチャリラリー
富山市グランドプラザを出発点に高岡市金屋町を経由し
金沢21世紀美術館をゴールとする約70キロのコースを
ママチャリで走破するという企画
これも茂じぃの店に偶々訪れた際に
「久しぶりのこういう自転車のイベント出てみない？」
と誘われたのがきっかけ

今までレースでしか自転車の価値を認めなかった自分が
それ以外の価値を発見した出来事でした
「沿道の土地固有の風物や匂いを感じ地域と交流する自転車本来の旅」
このイベントに触発されてママチャリツーリングを始めました

ママチャリで行ける土地に限界を感じギアをロードバイクにチェンジ
思いのまま気が向くままに土地を訪れるのはとても楽しかった
だが
人とのつながりが希薄過ぎて心の何処かで
他人とのつながりを求めていたのだと思う

国内外で誰かと繋がることや色々な話を聞けることは素直に楽しい
だけど
それが反対の立場だともっと楽しい
そういった自分に刺さる過去の歴史を持つ他人と交流し
これから同じ時間を共有することによって
新しい”なにか”を創造出来るんじゃないか？と考えるようになった
そして
再び自転車チームに入った
何かの偶然なのか？縁なのか？
あの転機となった鷲ヶ岳スキー場で一緒になったM-2だ

何かが見つかるかもしれないが見つからないかもしれない
確実に言えることは
同じ価値観を持った人が多いってこと
ただの偶然とは思われない多種多様なFUNの数々

皆違って　皆良い

速い・強い・凄いだけじゃない