ドラゴン菊山の司法試験日記⑤

どーもドラゴン菊山です。今回は、2/3,4で試験当日と同じ時間割で行った自己模試についてお話ししたいと思います。

司法試験予備試験は5月に短答式試験(全1日、マークシート)、7月に論文式試験(全2日、論文)、11月に口述式試験(全1日、面接)をそれぞれ突破する必要があります。その中でも最大の関門は論文式試験です。なのでここに勉強の焦点をもってくる必要があります。

試験日程は

(1日目)
9:30~11:50 憲法・行政法
13:15~15:35 刑法・刑事訴訟法
16:30~17:30 一般教養

(2日目)
9:30~12:30 法律実務科目
14:00~17:30 民法・商法・民事訴訟法

となっており、2日間で全10科目、計2万字以上を書くことになります。頭の使い方、時間配分、休憩中の過ごし方などをシュミレーションしておかないと当日実力が発揮できないのです。

なのでおおよそ、各科目の概要が把握できた現段階から、隔週くらいのペースで自己模試を行なっていこうと思いました。

実際2/3,4の2日間で自己模試(平成25年度予備)をやってみました。
以下雑感です。
1日目
憲法
世襲議員の立候補制限
好きな科目だが、どの基準をどういう理由に基づいて定立するのか、どうやって当てはめるかが不安。そこに関して演習を積んでいくしかないと思った。

行政法
取消訴訟、非申請義務付け訴訟
正直、原告適格、処分性、訴えの利益という3つをしっかり押さえて、取消訴訟→義務付け訴訟提起しつつ仮の義務付け申し立てという王道パターンだったので外してないと思われる。

刑法
詐欺 窃盗 共犯
設問の初めに~の行為についてという記述があるので大体の罪名が想像でき、それを基に問題文を読み進めていった。甲乙丙のそれぞれの行為を構成要件に丁寧に当てはめ、一項詐欺か二項詐欺かを論じた。ここまではもうちょっと丁寧に書ければ良いかなと思う。共犯に関してはもうちょっと修行が必要だと思う。これも演習を積んでいく。

刑事訴訟法
訴因 訴因変更
起訴状一本主義、訴因、訴因変更命令、公訴棄却どれもインプットが趣旨、具体例ともにまだまだ。公法系刑事系の中で一番注力すべき科目

一般教養
和辻哲郎の倫理学 要約と現代に絡めた論述
ゲマインシャフトとゲゼルシャフトの話だよなと思いつつ、記述。現代に絡めた論述の方はHIUを意識。

2日目
民事実務
要件事実
民事実務は一番楽しかったが、承諾のない転貸借を理由に賃貸借契約を当然に解除することができる(民法612条2項)と思っており、信頼関係破壊法理を忘れていた。
→特別の事情があるとき(個別判断)、賃貸者の解除権は制限される。

法曹倫理も聞かれるのかと思った。実務科目はみんな手が回らず、Aが取りやすいと聞くし、割と得意科目になりそうなイメージ

刑事実務
勾留
刑事訴訟法の抜けが響く。
刑訴法から出直し。

民法
将来債権譲渡
原則オッケー(契約内容の明確性については触れる)例外として公序良俗違反(譲渡人の営業活動の自由と他の債権者との関係での妥当性吟味)
譲渡制限特約についてもわかった。あとは記述の丁寧さ。

商法
株主総会決議の取り消し等、取締役の説明責任、株式交換
細々とした知識などは本当に身についている気がしないが、機関ごとに整理して考えてきたので、割とマシな答案にはなった。3問目株式交換について、全然わからなかった。要復習。

民事訴訟法
独立当事者参加、共同訴訟参加
当事者適格、既判力や当事者主義と職権主義の衡量など基礎的な部分は押さえていたが、訴訟形態に関してはまだまだ手薄。あまり答案になっていない。

正直に言うと、集中力も思考力ももちません。今まで勉強といっても基本書の通読、定義趣旨、要件効果の暗記、論文(書いても1日2科目くらい)だったので、1日5科目2日間論文を書き続けるのは体力も知力もかなり消耗します。段々と慣れていく必要を感じました。

HIU内の弁護士さん(大学の先輩で、予備試験→司法試験の順に突破された方)に連絡したところ、「よかったら添削しますよ」と言ってもらえました。事あるごとに応援してくれる、見守ってくれるHIUの皆さんには温かみを感じます。

今回の自己模試で気づき、これからやっていくことが定まりました。

①定義趣旨・要件効果の暗記
…覚えて正確に吐き出すラインの明確化


②過去問を解きまくる(1ヶ月ごとに再点検→もう一度確認し、書きなおす)
…丁寧な論述力、時間配分など得点力をつける


③基本書読む
…趣旨から判例通説の射程を考えつつ、全体としてのリーガルマインドを養う
特に具体例を挙げられるようになる。

④下四法(商法、刑訴法、民訴法、行政法)の短答過去問の開始。

どうしても下四法は手薄なので、手続きの確認等を含めて短答の勉強をすることが、論文にも活きてくると弁護士さんにアドバイスもらいました。1週間で4科目1年分やっていこうと思います。

問題内容が気になった方は以下のリンクを見てみてください。法務省が問題を公開しています。


日々の勉強の記録です。

1/31
短答まで105日
論文まで161日

内田民法IIIP.1~92②
長谷部憲法P.1~186②

計278ページ

明日から2月!
大学の試験も終わったこともあり、試験日程と同じスケジュールで過去問をやり(2日間)その復習としてインプットをしていく形をとります。(基本書インプットは継続)

2/1
短答まで104日
論文まで160日

伊藤民訴p.113~351
基本刑法II p.1~72
橋本憲法p.1~34
計344ページ

試験前という状況を作り出すことでパフォーマンスが上がったようだ。

2/3,4を本番だと思ってやろうとしたら改善点がいくつも出てきた。
・論文の作法
・条文を適切に提示できるか
・判例の規範を正確に書けるか
・規範事実の評価当てはめをきっちり分けて書けるか

~準則と規範~
準則 条件プログラム 法律要件と法律効果を明確に分類して指図するタイプの規範
原理 目的プログラム 抽象的指針により指図するタイプの規範 

2/2
短答まで103日
論文まで159日

塩野行政法I P.1~244
4人組憲法I P.1~112
基本刑法II P.73~126
計410ページ

明日は公法系刑事系一般教養科目

自己模試なのにちょっと緊張。

追い込みかけて寝ます。

ファスティング2日目。偏頭痛がするけどこれは好転反応なのか。それともただの頭痛なのかの区別がつかないですね。

2/3,4自己模試、次の科目に向けて基本書等を確認しましたが、断片的だったのでページ数測定不能(多分トータル500くらいかな)

2/5

自分の答案の分析、赤入れ、解説基本書の往復

~著者紹介~
ドラゴン菊山

東大受験企画がアリなら、国家試験最難関の

司法試験受験だって企画になるだろうということ

で、いろんな人に助けられ、司法試験受験を企画

化。助けてもらった全ての人と、これから出会う

いろんな人を、法で支えていきたいと思っている

(理想なのかな?)











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