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緊張と興奮の狭間で~150%頑張ったよと言い切れる全力少年

運動会が無事に終了。
終わらない運動会の呪縛から解放された後の息子。
楽しむことに気持ちをシフトできて満喫した様子。どれくらい頑張ったか聞いてみたら
「ごじゅう、ひゃくくらいだよ」
息子はまだ100以上の数字をうまく言えない。
210ならじゅう、にひゃくというふうに十の位から言って百の位は後付けする。つまり、ごじゅう、ひゃくとは150のこと。
そう、彼は100%を通り越して150%で運動会を頑張ったのだ。

今年の運動会はコロナ感染対策で、競技数を減らし、学年ごとに実施。見学は1家族1名という小規模運動会。
人が多いのが苦手な息子にとってはとてもやりやすい環境だったはず。

とにかく彼は外部からの刺激に反応しやすく、興奮してしまう。
楽しいことも、嫌なことも、とりあえず興奮してしまうらしく、そわそわしたり、ドキドキしたりして体が勝手に動いてしまうらしい。
空気を読むというより、読まなくてもいい空気も感じ取ってしまうので、まだまだ自分でうまく処理ができないのだろう。
などなど、わたしは分析しながら彼を眺める。
最近は、楽しくて興奮しているのか、緊張してパニックになってるのか、自分で自分の状況が分からなくなってるのかなどなど、なんとなく分かってきたので、私自身、パニックにならず対応できている気がする。
そう、わたしはわたしで、過緊張で過敏、空気を読みすぎて自滅するタイプなのだ。

話は運動会に戻って、今年の彼は泣き言一つ言わずに、ほんとうによく頑張っていた。
入場行進ではご機嫌にステップを決めていた。
準備運動の体操では誰よりも左右に手を振り伸ばしていた。
かけっこではなんと1番にゴール。
そして、家でもせっせと練習したダンスは元気いっぱいにそして軽やかに、踊っていた。
最後のリレーでは「手を振って走りましょう!」というアナウンスを気にすることなくスーパージェット飛行機走りで疾走(スパージェットの方が腕を振るより速く走れると思ったと本人談)。
閉会式ではメダルをもらって、お友達と何やら見せ合いながらお話している。
去年は終わって迎えに行くと、「もう帰る!」と泣いていたのに、今年は「僕のお母さんはね、眼鏡かけてるんだよ。」と友達にわたしのことを話しながら待つという余裕をかましている。

わたしは去年同様、心配して胃が痛くなる…この差はいったいなんなんだ。

こんな風に、毎回、幼稚園の行事では息子の成長に驚かされる。
子供の成長速度って本当にすごい。
これからも彼の中にある力を信じて、見守っていけばいいんだと今回も教えてもらった気がする。

そして、意外だったのが、一番楽しかった競技がダンスではなくリレーだったこと。
なんでも彼のクラスは練習ではずっと3番(クラスは3クラス)だったらしく、運動会本番はなんと2番にゴールをしたのだ。
それが嬉しかったらしい。クラスみんなで走ってつないだバトン。
かけっこで1番だったことより、リレーで2番だったことをの方が嬉しい息子。理由を聞くとなんとも彼らしい。

今朝は運動会が終わって、いつもの登園。
ぼそっと、「今のクラスもあと少しだよね?」
そう、あと半年で年中さん終了。
たくさん遊んで、たくさん笑って、泣いて、君らしく、
今日も明日も全力で駆け抜けろ!!
お母さんは今日も明日も見守ってるよ。

あなたにも150%の何かがありますように。
羊でした。


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