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児童手当について思うこと。

中学生までの子どもがいる子育て世帯へ支給される児童手当。


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現在は、世帯の中で所得が高い方を基準にラインを引いて、所得制限内であれば、子ども1人1ヶ月あたり10,000円〜15,000円を国が支給してくれています。

所得制限を超えた家庭でも特例給付として、子ども1人あたり月5000円は受け取れるようになっています。

つまり、現状はすべての子ども達に対して支給がある状態です。
一人の親としても、とても有難い制度だと思っています。



ところが
①特例給付
②基準の改正

について変更する方向で検討中との報道が流れています…。


変更内容は、
①特例給付:子ども1人あたり5000円→廃止or縮小
②所得基準:世帯の中で所得が高い方→夫婦合算

とのこと。共働きのご家庭などでは「支給額ゼロになる可能性もあるのでは?」との不安の声が出ています。

ちなみに、日本国内の共働き家庭は6割以上です。
※内閣府の男女共同参画局HPより

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私は児童手当という制度は、1️⃣家庭への経済支援は言うまでもなく、2️⃣保護者に子育てする環境の選択肢にもなっていると思います。


1️⃣ 家庭への経済支援
子どもを授かってから、想像してた以上に子育てにはお金がかかることを痛感しています。
かわいい我が子にひもじい思いをさせたくない、色んな経験をしてもらいたい、チャレンジしたいことにチャレンジしてもらいたい…親なら誰しも抱く想いは、家庭の経済的な事情が深くからみます。

ミルク育児をされてるお母さん方によると、毎月のミルク代が15000円。児童手当は全てミルク代になってるそうです。
児童手当により助かっているご家庭は多いはずです。


2️⃣ 保護者に子育てする環境の選択肢
実際に私の周りの未満児の子どもさんがいるご家庭で、パートで働いて小さい子どもを保育園に預けるのと、家で子どもを自宅でみるのとで手元に残るお金はあまり変わらないからと、子どもとの時間を大切に過ごされている方々もおられます。

働くと確かに収入もありますが、当然保育料や税金など出ていくものもあり、3歳未満児の保育は低年齢ほど保育士の先生方の手もかかるので保育料は3歳以上児に比べると高く、「保育料払うために働いてる〜」ともよく耳にする話です。

価値観も人それぞれですし、働くことはお金を稼ぐためだけじゃなく、社会的存在意義の確認、自己成長などたくさんの目的と意義があると思います。

私もお仕事は大好きです。

☝️☝️の話は、そんなに多い事例じゃないかもしれないですが、児童手当があることで、ライフスタイルの選択肢を増やすことができたご家庭も確実にあります。



私が思うこと。

日本は先進国の中でも、子育てにかける予算がGDP比で最も少ない国の一つと言われています。

今回の児童手当の変更を検討される理由は、「子育て支援」の中の「待機児童解消」のための財源確保と報道されています。
限られた予算内で財源調整することは言葉で言うより大変なことだと思いますが、子育て世代からすると「子育て支援」という縦割りの枠組みの中で財源調整するのではなく、横割りでの予算編成も検討していただいて、「子育て支援」全体の予算増に繋がると有難いです。


また、親の所得を「低」「中」「高」と線引きして基準を設けてるのではなく、全ての子どもをフラットに、子どもを対象にしてもらえたらと思うのです。


子育てにはお金もかかりますが、それ以上に愛情が必要です。
愛情を注ぐためにも保護者が安心して子どもを育てられる環境づくりが必要です。

産まれてきてくれた全ての子ども達が思い思いの人生を歩むことができますように。

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