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『お金はどれ位あればいい暮らし出来るの?』(素朴な疑問を調べてみた)

1. 日本の“小金持ち“事情

日本ではお金の教育(貯蓄や投資)を教えて貰う機会はなく、お金の話をするのは疚しさがあり、国会議員が『老後2000万円必要』と発言したら、いかがなものかと蓋をされます。

『金銭的な豊かさ』の基準ってなんだろう?と改めて思い、調べてみました。

野村総合研究所が公表している『純金融資産の保有額による階層分類』が、日本における富裕層の基準として定着しているようです。ざくっと言えば、日本では5000万円以上が準富裕層(小金持ち)と言えるようです。

https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2020/201221_1.pdf

準富裕層(小金持ち)位の資産を保有するのは、
①ダブルインカムで高収入(夫婦共に公務員で退職金貰う/大企業の管理職)
②お金まわりの良い自営業者(報酬は青天井でもリスクは高い)
③大企業の経営層、都市部の高度専門職(コンサル、IT、士業)などの職業が代表的なものです。

2. グローバルスタンダードはどうなの?

それでは、日本を離れてグローバルスタンダードではどうなのでしょう?

自分の勤める会社で社員(全世界で4万人超)の報酬のベンチマーク(外部機関を使った市場調査)をしたことがあります。

日本の駐在員が海外に赴任する際に、その国の市場の報酬水準と比べた自社の給与水準や福利厚生を検討したり、海外の関係会社の社員の適正水準などを調べる目的で多くの会社でやられているものです。

その際に人事系のコンサルタントに言われたのが、『グローバルな水準で3000万円超くらいの年収があると、どこの国・都市に行っても“そこそこ豊かな暮らし“ができる』らしいです。東京を離れて、シンガポール、NY、パリに行っても『それくらいあればいいんだ』と思いました。

日本で言えば、これ位の報酬になると、一部上場企業の役員クラスの報酬ですね。すごく分かり易く言うと…『都心3区(港区・千代田区・中央区)のマンションに暮らし、レクサスもしくはドイツ車に乗って、子供を有名私学に通わせ、年に一回はハワイ🏝に家族旅行に行く…』そんな暮らしぶりのイメージでしょうか。

米国の事例では、バイデン大統領が「年収が40万ドル(約4200万円)を超える富裕層(人口の5%)の給与税を引き上げる」ことを検討しているらしいです。米国で言うお金持ちとは、このクラスを指すのかと思いました。

『プライベートバンク』は、富裕層向けに特化した資産運用などのサービスを提供していますが、海外ではおおよそ5億円の預入資産を持つ顧客をターゲットにしているようです。日本の場合は、銀行にもよりますが、おおよそ1億円の預入資産が必要なようです。ここまでくると雲の上⛅️の話ですね。

ここまで書いてきて、『金銭的な豊かさ』と『幸福度』はやはり違うな…と思ったり、『自分の子供のために何がしてあげられるかなぁ』と改めて思いました。奥様も『年に一回くらい、ハワイ🏝に行けたらいいなぁ…』と横でボヤいていました。やはり、生きていくためにお金は必要かぁ!

By しろくま(東京在住のワイン好き、グローバル&教育&投資に関心あり)

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