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バズっても何も変わらなかった

今はもう消してしまったアカウントでバズったことがある。RT数までは把握してないが、トレンドのピックアップだか、何だかに載り、リプだかDMだかで「取り上げさせてください」的なメッセージまで貰ってしまい、何の変哲もない弱小主婦アカウントの私は少々ヒヨってしまった。

一体なんの話でバズったのかと言うと、たまたま寄ったスーパーのオムツ交換台の設置方法が悪かったのを載せただけだった。オムツを替える人間の立つべき位置が壁で塞がれていて、交換台に書いている『望ましい安全な使い方』とされている方法ができなかったのだ。
私としては「これ立つとこ塞がれてる! 設置ミスやん。ウケる〜〜」ぐらいの気持ちで写真を載せた。「ソフトクーリム」と書いてあるソフトクリーム屋の看板を見つけた時ぐらいの感覚だった。
しかし育児に関してこの手の設置ミス事案は割とあり、使用者達を日々困らせていたことも手伝って「何これウケる〜〜」とはならなかった。
確かにメーカーが正しい使用方法として謳っている使い方ができない設置方法には問題があるので、「ウケる〜〜」で済まされなかったのは良かったのかもしれない。ただ思ったのは、果たしてこのツイートがお店に届いたのだろうか? ということだった。

何万人、何十万人があのツイートを見て、オムツ交換台の設置方法に関して意識を向けてくれたとしても、あのスーパーの人やスーパーのオムツ交換台を設置した人がミスに気付いてくれないと意味がない気がした。

事件はTwitterじゃなくて、現場で起きているのだ。

私はツイートを消し、次にスーパーを利用した時、出入口にあったお客様アンケートBOXにオムツ交換台が使いにくい旨を投書した。お店から返事が来る前に遠方へ引越してしまったので、お店が私の意見をどのように受け止めてくれたのかはわからない。しかし、Twitterでバズった時よりも1歩前に進んだように感じた。

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