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世界で最も危険な人物は、仕事がない芸術家だ -「バーナデット ママは行方不明」
ああ、ケイト・ブランシェット様!
圧倒的なカリスマ指揮者を演じた『TAR/ター』のイメージがまだ脳裏から離れないけど、バーナデットはコミュ障の専業主婦。ポンコツのクセに気難しくて高圧的な厄介者。
ママ友ともお隣さんとも上手くいかない彼女も、ひとり娘のビーとは本当に仲良し!2人の会話や距離感から愛情が伝わってきて、バーナデットがただの嫌な冷たい人ではないことがよくわかる。
(娘のビーがとてもクレバーでクール!演じたエマ・ネルソンの今後にも期待しちゃう)
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大きなサングラスで外界から身を守り、学校への送り迎えをこなし、学校行事に参加し、大嫌いな旅行も計画するバーナデット。全ては愛する娘のため。
あきらかに母親業に向いてない彼女がトラブルを起こすたびに、見ているこちらは鳩尾の辺りがしくしくと痛んでしまう。
トラブルの果てに起こるワンダーな展開はぜひ映画を見て欲しいのだけど、一番切ないのは彼女が自ら良きこととして選んだ人生が自らを追い詰めていたこと。
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リンクレイター監督のインタビューにあるように、「妨害される創造力は、おそらく世界で最も有毒な物質である」。名言!
バーナデットのような天才でなくとも、物を作る人は創作をやめてはならない。
身に覚えのある者は今すぐ作り始めるのだ!
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