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2024年6月8日の多摩動物公園。

 京王線のラッピング車両で二度目の多摩動物公園へ。

前回は行きも帰りもモノレールだったので、京王線はこれが初。
座席もゾウさん模様。(隣の車両はトラ模様)

 暑いかと心配したけど、風がサラッとしていて意外に過ごしやすかった。

国内最大飼育数を誇ると言う多摩動物公園のキリン。

 多摩の動物たちは広々と暮らせていて本当に気持ちよさそう。
 先日上野を見てきたばかりだから余計にそう思う。上野も頑張ってはいるのだろうけど…。


ウォークインバードケージ

 前回来たときは鳥インフル対策で閉鎖されていたウォークインバードケージが復活したとのことで、これが今回第一の目的。

かっこよくポーズを決めてくれた鳥。

 なんとかツルとなんとかサギは営巣中で神経質になっているので、じっくり立ち止まって見ないでください、というような注意書きがあったけれど、予習不足でどの鳥がそのナーバスな鳥なのか分からず。
 せっかく来たけれど、それっぽく見える鳥はすべてチラ見で済ませることに。

営巣中かもしれない。パッと撮ってサクッと撤収。
営巣中ですか?

 一番の目的のバードケージをすぐに見終わってしまったので、だめもとでライオンバスの乗車券売り場へ。
 普段は土日はすぐに売り切れてしまうライオンバスの乗車券。
 でも昨日は雄ライオンが療養中だったからなのか、午後入園でも余裕で買えた。発車は15時とのこと。それまで別区画をゆっくり見て回ることに。

コアラ

 前回会いに来たときはただ寝てるだけだったうえに、私が持参したカメラもズームが全然な機種だったので結構がっかりだったコアラ。
 なので昨日は25倍まで光学ズームできる古いコンデジを持参してリベンジ。

寝息まで聞こえてきそう。

 やっぱり動物園撮影はズームが命。ズーだけに。
 しかも今回は起きて動いている子もいた。

ちょっとカメラ目線。
「フラッシュ撮影はご遠慮ください」と流暢な英語で制止するコアラの看板。

オランウータン

 前回は遠すぎて&近くは人が密集しすぎていて全然見えなかったオランウータンも、光学ズームで毛並みまでくっきり。嬉しい。

寝てるのかと思ったら目が開いてた。

 オランウータンの両頬の肉の出っ張りが、呼吸に合わせてゆっくり前後に動いていた。 
 この肉の出っ張りは「フランジ」という名前で、オスに特有の部位なのだけれどオスならみんなあるわけではなく、群れの中でも特に力があって魅力的で、
「オレってイケてる」 
 と、自覚しているオスにだけ生じるもの、なんだそう。不思議。

サーバル


 6月10日から赤ちゃんの公開が始まると言うサーバルちゃん。
 見たいけど、混むんだろうなあ。

美人さん。

タスマニアデビル

 いつかこのひとたちが起きて動いてる姿を見ることはできるんだろうか。

寝る子は育つ。

チーター

 すごく仲が良いらしく、ニコニコ顔でずっとお互いを舐め合っていた。

毛繕い。
毛繕いのお返し。
お返しのお返し。
大あくび。

キリン

 キリンが見下ろせる木陰のベンチで、家で水筒に淹れてきたコーヒーを飲んでひと休み。

休憩しながらスマホで撮影。

 涼しいな…と思ってたら、風とともにキリンのウ×コの匂いがふんわりと漂ってきた。
 キリンのウ×コの匂いを嗅ぎながら飲む熱いコーヒー。
 なんだか、探検家になった気分になれた。

睫毛濃い。

ライオンバス

 ほんとにほんとにほんとにほんとにライオンだ
 近過ぎちゃってどうしよう

 みたいなのを期待してたけど、まあうすうす分かってはいたけれど、午後三時のライオンは基本みんな遠くで寝てた。

あご乗せ寝。

 一頭だけちょっとカメラ目線をくれた子がいて嬉しかった。 

あなたのおかげで500円損した気分にならなくて済みました。

 降りた後、期間限定の60周年記念カードがもらえた。裏面は全6種類あるんだそう。

また乗ろう。今度は午前中に。

カワウソ

 ファンサービスの鬼だったのが16時過ぎのコツメカワウソ。泳ぐ、走る、飛び込む、潜る。
 お子さんたちもお母さんたちもガラスにへばりついて大喜び。
「永遠に見てられる」と呟いてるお母さんもいた。
 でも動きが素早すぎて、ぜんぜんまともに写らない。

流線型の何か。
辛うじてブレずに写った奇跡の1枚。

昆虫生態館

 相変わらずの美しさだった。
 ここだけで何十枚撮ったのかというくらい激写してしまったけど、それを載せてるとキリが無いので厳選してちょっとだけ。

“本藤昇が最後に手がけたチョウの種類は、マダラチョウ類のオオゴマダラでした。本格的な試験飼育を始めて三年目の一九八〇(昭和五五)年十一月、予備温室で育ててきた第四世代と第五世代のチョウを温室に放しています。この時の気持ちを書き残したものを紹介しましょう。
「苦心して育てた親子二代のオオゴマダラが温室の中を乱舞する様子を見ていると、たとえ彼らが感情を伴わないとされる昆虫であっても、何か胸にこみあげてくるものがあります。これが飼育する者の、ささやかな喜びなのではないかと思ってみたりしています」”

(矢島稔編・著『多摩動物公園昆虫生態園をつくる 昆虫の国』けやき出版 p.124より抜粋)

 この昆虫生態園を作ったオープニングスタッフのうちのひとりである本藤昇という人は、蝶の飼育と人工交尾に多大な貢献をしながらも急病のために倒れ、昆虫生態園のオープニングを目前にして亡くなられた、とのこと。
 その人の熱意が形になって今に残り、そんないきさつは何も知らない来園者たちを今日もびっくりさせ、感激させているのだなあと、この施設に来ると静かに感動します。

「蝶のレストラン」。相席状態。

 上に引用した矢島稔編・著『昆虫の国』(けやき出版)によると、「蝶のレストラン」で提供されている蜂蜜の濃度も試行錯誤の賜物なんだとか。糖度が20%になると輸卵管に糖分結晶が詰まって卵が産めない個体が出ることがあると分かり、10%が最適だということになったんだそう。
 

おみやげ

 売店でいろいろ迷った末、『カード図鑑 哺乳類Ⅰ』を購入。600円。
 本屋さんにも普通に売ってるのかと思ったら、東京動物園協会のオリジナルグッズで、たぶん動物園でしか買えないっぽい。

次行ったとき「Ⅱ」を買う予定。