映画『パラダイス・ナウ』のこと。
最近のニュースを観ていると、昔観た映画『パラダイス・ナウ』のことを頻繁に思い出す。
ずっと前に一度観たきりだからこまごまとしたことは覚えていないのだけれど。
ヨルダン川西岸で貧しく切羽詰まった生活を強いられている若者ふたりが、組織にイスラエルでの自爆テロを命じられて胴体に爆弾を括りつけられ、実行に移るのだけどアクシデントに見舞われてなかなか自爆できず...、というストーリーだった。
未来も希望も無い彼らの、
「いますぐ、天国(幸福)が欲しい」
という切望と、彼らに組織が下した
「いま、天国(あの世)に行け」
という命令とのダブルミーニング(だと思う)の題名がずっと心に残っている。
2005年の映画なのに、状況がぜんぜん良い方向に動いていなくてつらい。