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東洋文庫ミュージアム見学。+併設カフェ《オリエント・カフェ》。
「日本一美しい本棚」と言われているらしい《モリソン書庫》を見に駒込へ。
モリソン書庫
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大学の図書館とか、今は1階が絵本カフェになってしまってるらしいけど神保町の洋書専門古書店・北沢書店とか、もう閉店してしまったけど町田の古書店・高原書店とか、広くて立派な本棚はこれまでにもいろいろ見たことあるので、第一印象は「意外に狭い」。
でも帰ってから調べたら、蔵書の価値が桁違いなんだそうで。現在の価値にして七億円とか、それ以上とか。
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手に取って中を見られないのは残念だけど、さわって何かあったりしたら弁償できる額ではないだろうから仕方ない。
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夫にカメラを渡して、「ここが私の書斎です」というテイで写真を撮ってもらった。
あとで確認したら、すごく嬉しそうな顔で写ってた。
書庫以外の展示品にもワクワクしっぱなしだった。
広開土王碑の拓本のレプリカとか。
広開土王碑拓本レプリカ
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御成敗式目とか。
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この博物館、解説文も楽しいのが意外だった。もっとお堅い場所かと想像してた。(でも館内は会話禁止)
ハンムラビ法典も展示されてた。
ハンムラビ法典
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(これがかの有名なハンムラビ法典…!)
と、感激していたら、夫が近づいてきて小声で「1904年の本だからな?」と。
そうだった。ついオリジナルを見てるつもりになってた。
ここにある展示品はどれも、現物・オリジナルではなくて、オリジナルが持つ情報を掲載した書籍、つまりコピー。
オリジナルじゃなきゃ見ても面白くない、という現物至上主義の人にはつまらないかもしれない。
でも、「広く伝える」ための手段としての「書籍」、知識は限られた者の手元にだけあればいいという考え方の対極にある「本」という営みが好きな人には、たまらない博物館だと思う。
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この建物、2013年のグッドデザイン賞とのこと。
グッドデザイン賞だからと言って良いデザインだとは限らないけど、この建物はちゃんとグッドなデザインだと思う。かっこいい。
展示が面白いうえに見た目も良い、才色兼備の博物館。
ミュージアム2階《回顧の道》
そういう名前がついている暗い廊下。
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ほんとは10センチしか深さが無いらしいけど、ライトと鏡で無限の深淵に見える。
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古本展示はまだまだ続く。
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いろいろいろいろ見たけれど、キリが無いのでこのへんで。
オリエント・カフェ
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予約をせずに行ったけど、中に入ると席にはまだ余裕があったので、中庭に面した窓際のテーブルへ。
その後どんどんお客さんが来てすぐに満席になってしまった。どうやら運が良かったよう。
《シーボルト・ガルテン》と名付けられた中庭には、シーボルトが日本の植物の中でもとりわけ愛したと言うアジサイがちょうど見頃だった。
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シーボルトお手植えのアジサイ、というわけではないらしい。
静かで綺麗な庭だった。
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私は《文庫長セット》。ビーフカレーとミルクスープ、コーヒー、サラダ。
夫は《マルコポーロセット》。オムライスとミルクスープ、コーヒー、サラダ。1日10食限定の《マリーアントワネットセット》は売り切れだった。
オムライスはかなりバターが濃厚で、乳製品がそんなに好きではない夫はちょっと苦戦していた。
ミルクスープは私が夫のぶんまで飲んだ。美味しかった。
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食べ足りなかったので、食後に小岩井チーズケーキ。
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コーヒーの味は普通だったけど、気持ちよく過ごせた。
《知恵の小径》
中庭を通る渡り廊下には、こんなモニュメントが等間隔でずらっと並んでた。
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ファンタジー世界の架空言語みたいに、ひと文字も読めないものが殆ど。
ひとつひとつ見入ってしまった。
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“学ぶべきことを余すことなく学べ 学んだ後は、それにふさわしくあれ”(タミル語)というのもあった。
これ、学校の校庭にもどんどん建てたらいいと思う。偉い人の銅像よりためになる。
おみやげ
購買意欲をそそるマニアックな良品揃いだった。「科挙クリアファイル」とか。台湾の御守りとか。
絶対買うと決めていた東洋文庫トートバッグ(小)は、ロゴが古いのと新しいのと2種類あった。古いロゴは在庫限りとのこと。
10分以上悩んで選んだのは、
・東洋文庫トートバッグ(小・旧ロゴ)
・クリアファイル(アジサイ)
・展示図録『アジア人物伝 歴史を織りなす人々』
・小冊子『知恵の小径 文字でたどるアジアの名言』(中庭の碑文を原文と日本語訳で収録)
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「魁星」という名前の、中国の本の神様? のお札(200円)も買おうと思っていたのに、レジに行くまでにさんざん悩んだせいでど忘れしてしまった。
次行った時まだあったら、今度こそ買おう。
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