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Spark

大好きで、熱中していたものがあって、まあただの部活なんだけど。

最後の発表会というか、今までの積み重ねの全てを発揮する場所がこの前あって、
それが終わって、そのまま、

燃え尽きちゃったの。


やっぱり終わりは呆気ないものなんだって。

おじいちゃんとかおばあちゃんが天国へ旅立ったときにも思ったけれど、
どんなに長くて重たいことでも、終わるときは一瞬なんだって。

分かってはいたけど、自分の青春が消え去ったような気がして、もう何もやる気が出なくなってしまっている、そんな状態。


私の、私たちの終わりは美しかったかな。

春の空気に散って行く桜の花のような、
夏の地面に落ちて行く線香花火のような。
秋の寒風に舞って行く銀杏の葉のような、
冬の大気に流され行く雪のような。

そんな、綺麗な終わりだったかな。

もし、季節の中で消えて行くもののような終わりだったなら、それに倣って、また始まりが来るのかな。


あの日に見た、「ひつじ」のような雲。

あの子たちは、目指す場所に辿り着けたのかな。

それとも、着く前に
風に溶けて無くなってしまったかな。


私の思いは、たぶん辿り着くことはできたけれど、あと一歩、もう少しだけ良かったらなって、どうしても思ってしまうようなところで、
なんだか燃え尽きたような、燃え滓が残ったままのようなそんな感覚なの。


燃えた瞬間、今まで忘れていたような感情ばかりが鮮明で、そんなことを思い出さないほどに熱中したままでいられたら楽だったのになぁって。

少し、というよりはすごく、悲しくて儚い気持ちになったけれど。


遠い遠い旅の先で、また出会って、もう一度挑めたらいいね。

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