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出逢った瞬間に恋に落ちた。人を虜にする布花の魅力とは

はじめまして。ひとゆりです。
惚れました。一目惚れしました。
その名は、布花です。

布花(アートフラワー )とは、
一枚の布を花びら、ガク、葉などにカットし染料で染め上げていきます。乾いたらコテを当ててワイヤーで組み立てて、パーツを糊付けしていきます。他にもいろいろと作業はありますが簡単に説明するとこのような手順です。


主人の勤務先がある町は、山奥にある小さな町でした。わたしは結婚を機に小さな町に引っ越しました。家族も近くにおらず友達もいません。頼れるのは主人だけです。

『わたしなら大丈夫。いける。』
なんとか言い聞かせ不安を取り除いていました。

それから、子供を出産し育児に追われる毎日。昼間は話す相手が近くにおらず、家が山奥にあるため冬には雪が積もりなかなか外に出られません。全て閉鎖されたような…取り残されたような。孤独でした。

『息が詰まりそう。でも、弱音は吐けない子供もいるし。わたしなら、大丈夫。いける…はず…』

仕事を頑張っている主人には迷惑をかけられないと思い、1人で寂しさや不安、ストレスを解消するものをがむしゃらに探していました。

小さい頃から手先は器用で、物づくりは大好き。何か作れないかと100円均一ショップで物色していると造花を見つけました。可愛くてテンションが上がりました。

『これで何か作れないかな』
何本か購入して家に帰りました。

造花を根元から切りグルーガンでコサージュピンの台座に固定してメルカリで販売しました。

すると、すぐ売れました。買い手さんとのやり取りが楽しかったのを覚えています。丁寧に対応したのも相まってとっても喜んで頂けました。それが本当に嬉しくて飛び跳ねて喜びました。

なにかもっと良い物を作って喜んで貰いたいとネットで探した時に飛び込んできたのが布花です。布花を知ってしまったら造花で作ったコサージュを販売してた事が恥ずかしい。

『布花美しい。本物の花みたい。自然のものを人の手で作りあげる事ができるのか』
『出来るのならば、わたしの手で花を作り上げたい』

神秘的で感動してしばらく固まってました。
それが、わたしと布花の初めての出逢いです。
閉鎖的な環境の中、布花の世界に出会えたことはわたしにとってとても大きく色んな事から救ってもらったんだと思います。

色ひとつで花の時間を浮かび上がらせる事が出来る。コテ先ひとつで花の色んな表情が出せる。それが布花。

これがわたしが布花の虜になった理由です。


※最近作った布花※

【一輪の黒薔薇の布花】
乾かしたりする時間が必要なので、1輪の薔薇を作るだけで早くて5〜6時間かかります。

#ハンドメイド #私のハンドメイドストーリー
#布花 #ハンドメイド作家#薔薇