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2019年時での米国永住権取得の記録②

②USCISステージからNVCへと審査が移行するまで

詳しい体験談の前に、ここで申請の流れを簡単に要約します。

1. まずは必要書類を米国移民局(USCIS)へ送り、そこからはしばらく何もせず、書類審査の許可が下りるまでただただ辛抱します。

2. 許可されると移民局から直接ナショナルビザセンター(NVC)へケースが移行され、今度はNVCのウェブサイト上で必要書類を作成したり証拠書類のスキャンなどを提出、更にお金の支払いなどを済ませます。

3. その後また辛抱強く待っていると、確認が終わりこれから日本の大使館にケースを送るという旨が二人にメールで報告されます。それからまたしばらく待つと、NVCより大使館での面接日を指定するメールが送られてきます。

4. 指定日までに再度必要書類をしっかり揃え、大使館での面接にてビザ発行の許可が下りると、数日後に晴れてビザが郵送されてきます。後は有効期限内に渡航するのみ。

以下はどこかのマメな方が作ってシェアしてくれている、申請の流れが一目でわかるタイムライン。

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さて前回の記事では、2019年2月頭にI-130と呼ばれる書類を二人で作成、更に必要となる添付書類をそろえ、トラッキングできる速達で米国移民局への郵送を完了させたところまで綴りました。

確か書類郵送後2週間ほどして移民局から米国在住の夫へメールと手紙で書類の受領報告がありました。これはNOA-1(notice of action)と呼ばれています。この時点で移民局からマイページにサインインできるようになり、進行状況が確認できます。確認できるといっても、書類に記入した名前などの基本情報と、「進行中」程度のもので、実際に許可が下りるまで、何も変化しません。ちなみに我々は、サインインしてすぐに私の名前のスペルが間違えて登録されていることに気付き、夫に移民局に電話して修正するよう伝えてもらいました。1ヶ月後ようやく修正され確認すると、今度はなぜか私の姓のスペルが間違っていました(※我々は夫婦別姓)。再度電話で修正依頼、また1月後に確認がとれ、やっと名前が完全に修正されました…。

ここからは本当に何の連絡もなく、ただただやきもきと待つのみ。この間は、ビザジャーニーという、様々なアメリカビザを申請する人たちが利用するウェブサイトをずっと確認していました。ビザにまつわるニュース、ビザ申請のガイドや注意事項、申請者や経験者同士で情報交換できる掲示板など色々ありがたい情報が載っています。先に貼り付けた画像もこちらから拝借しました。特に役立つのが色々な人が申請状況を更新しているタイムラインページ。自分のビザの種類を入力すれば同様の状況の方がいつ頃から申請を始め、いつ頃次の連絡があったかなど、細かい情報が受け取れます。またフィルター機能で日本からの申請者に絞ったり移民局の場所を指定などすると、更に自分と似た状況の人たちだけが現れ、その人たちの平均審査時間などが見えてきます。当時はオフィシャルでは最初の移民局審査だけで1年以上待つ可能性が高いと公表されていました。ですが我々は、このフィルター機能を使って大体我々のケースは6ヶ月〜1年あたりではないか、と予測していました。先輩アカウントにアドバイスなどを求めてコメントすることもできますし、我々も今後申請する人の参考にと、こちらにアカウントを作成し、何かある度に更新していました。この待ち時間の間に行った悪あがきなどは、また番外編にまとめますのでよかったらそちらもご確認ください。

8ヶ月後、10月半ばにようやくNOA-2と呼ばれる、移民局での審査終了のお知らせがきます。この時は本当に嬉しくて、人生で初めて喜びで部屋を飛び跳ねました(笑)。ここからまたNVCにケースが移行し、NVCでの審査が始まります。このご時世、審査内容なんてすぐ送信・シェアされそうなものですが、NVCから受領連絡があるまで1ヶ月かかりました。

頼りない上に厳しすぎる審査システムを、拷問のごとく長い間待たなければならず、気が狂いそうになります(たぶんなっていた)。この時間はとにかく申請内容について調べたり、ニュースを追ったり、他の人の申請状況を参照したり、NVCステージにて必要な書類を全て抜けの無いように用意しておくしかありません。あまり考えすぎず気長にいるのがいいのだとは分かっていても、人生でここまで先が見えない、計画が立たないことってないので、やはり平常心でいるのは難しいんですよね。

次回はNVC以降の申請のことについて書きます。



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