2024.4.13

暖かい。すっかり春になってしまった。
この間まで、コートを着て首にはマフラーを巻いていたはずだったのに、もう、冬の感覚を忘れ始めている。

今年はもう、夏が始まろうとする匂いがしている。
私は初夏の空気の匂いが好きだ。薄着で、何も持たずにただ歩きたくなる。

淀んでいた自分の心に、初夏の空気が流れ込んで、全てを綺麗にしてくれるような気がする。全て吐き出して、どこまでも走り出せそうな気分になる。身軽になる。そんな匂いだ。

先週は、いろいろなことを自分の頭で受け止めて、永遠に思考を巡らせていた。
その結果、微々たるものだが自分の中で回答を出すことができた。

「誰かに認められようとはせず、自分が自分を認められる努力をする」
「その為に、選んだ選択に責任を持つ為の努力をする」というのが私の悩んだ末に出した回答だ。


不思議と、今日は彼と会うのに緊張がしなかった。
自分の中で、彼とどうしていくのか回答が出せたことでブレが少なかったから。

私は、彼との未来を信じたい。
その選択を信じたいと思った自分を含めて、信じたいのだ。


これ以上考えなくても良いということから緊張の糸が解けたのか、疲労も溜まっていたのだろう。
その日の夜は久しぶりに私の自律神経が壊れてしまった。

突然、血の気が引いて目の前が暗くなる、心臓がバクバクして息ができない。腹部の臓器を内側から握りつぶされるかのような、鈍く激しい痛み。汗が止まらない。気持ち悪い。このままでは、死んでしまう。誰か助けて。

迷走神経反射だった。一年ぶりくらいだろうか。

以前は、電車の中でだった。冬の寒い日に、急いで電車に乗ると、猛烈な腹部の痛みで耐えられなくなり、途中下車をし駅のホームで1人息を切らしながら、うずくまっていたのを覚えている。

今回は恥ずかしながら自宅で、トイレをしている時だった。

後々調べてみると、自律神経の一つである副交感神経の中にある、迷走神経というのは、
腸内の活動に影響されているらしい。腸の動きによって、迷走神経が稀に強く刺激され、急激に血圧が下がり、冷や汗や、失神などの症状が出たりする。

迷走神経反射が起きるときは、自律神経が乱れている時とのことだ。


私は、何か不安を感じたときそれを漠然とした「不安」として受け止めるのが恐怖で、不安の正体を少しでも暴きたくなる癖がある。

なぜ、私は不安になっているのか、どうしたらこの不安から解放かれるのか、それをグルグルと考えて考えて、考え抜いていた為、その緊張の糸が切れたからだと思う。


彼と別れてから、自分が
「後悔しない選択は何か」「自分が二度と彼を傷つけないために在るべき姿は何か」「彼を再び選んだことに後悔はないか」1つひとつが重たくて、私にとっては、この先もとても大切になると思うテーマだったから、真剣に向き合いすぎたからというのもある。

頭と心のバランスも、少しずつ取りながら、過ごせたらと思う。

それでも、少し頭でっかちだと思うくらいに、頭で考えて繊細に生きていきたいとは思う。

おやすみなさい。

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