2020年5月14日(木)

 昨日はカラッと晴れて暑かった。今日は昨日よりは風が気持ち良い。

 昨日はこのコロナ禍の影響か地元に引っ込むという人と別れの酒を酌み交わしてきた。昼日中に飲むビールは気候もあいまって最高だった。客は我々の他に一人二人しかなく、貸し切り状態だった。地元に引っ込むといっても東京から数時間の地方なので、仕事の繋がりも続けていくし、二度と会わないということもないだろう。ただ、何かの折に触れて飲みに行っていた、仕事きっかけの知人としては数少ない人だったので、寂しい。


 唐突だが、私はヘミングウェイが好きだ。最近はとんと読んでいないので、好きだったと言った方が良いかもしれないが。

 誰が為に鐘は鳴るだったかで、内戦下のスペインでバーに行っては酒を飲むという描写があった……と思う。現実は実際のところ相当厳しいのだけれど、今は取り敢えず仮初の平和の中で享楽にふける、という雰囲気が好きだった。

 別に自分は何かと戦っているわけでもなく、大義の為に身を捧げるつもりもないが、雰囲気だけは似たようなものを実際に味わっているような気がして、個人的にはそんなに退屈ではない。

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