2024年1月15日(月)

 今日は晴れ。寒い。
 何年以内になるか不明だが、父の生い先が短いことが確定した。人間なのでいずれ来ることは分かっていたが、実際に現実として突き付けられるとあまり現実味がない。泣く程悲しい気持ちにはならないが、寂しい気持ちにはなる。そして、残される母を思うとやるせない。数十年毎日ずっと一緒に過ごしてきているので、心配だ。
 親族の事で心残りといえば、祖母の事だ。祖母は祖父に先立たれた後、叔父の家に引き取られた。それまで住んでいた家も売ってしまった。専業主婦だったとはいえ、自立した暮らしをいていたのに、引き取られて以降は家事もさせてもらえず、あっという間に痴呆が進んでしまった。
 一人暮らしを続けさせるのも心配だったので叔父との同居をさせたし、それが本人の希望でもあったのだから、間違ってはいなかったと思いたいが、それなりにしっかりしていたのに、随分と呆気ないものだと悲しく思った。

 こんな悩みが生じるとは、自分も歳を取ったものだ。歳を取るまでこんな悩みが生じなかったのは、運が良かったと考えるべきか。

 人間にとって時間というのは有限なのだと、あらためて思った。
 乾いた文章しか読みたくない気分なので、スティーブン・キングの長編を読み始めた。色々まわりくどい。本筋に入らない。冗長なウォーキングデッドがアメリカ人に受け入れられるのが、分かる気がする。冗長さが今の気分にはとても合っているので、読んでいて心地が良い。
 その前はプロジェクト・ヘイルメアリーを読んだ。期待が大き過ぎたせいで、思ったより小粒だったという感想だが、面白かった。一つずつ手順を踏んで話が進んでいくというのは、タイパを重視する今の人間にはフィットしないのではないだろうか。
 タイパ重視者は、そもそも小説など読まないのか。なら、無視しても良さそうだ。などと益もないことを考えた。

 今日は常夜鍋になりそうだ。昨日、唐揚げを作ったが、漬け込むのに味醂は違う気がした。次は醤油と砂糖と酒で漬け込もうと思う。

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