2022年6月17日(金)

 今日は曇り。蒸し暑い。昨日は歪んだ夕日が見えた。
 インターネットというものは有った方が無いよりも当然良いというふうに思っている。私は疑いもなくそう思っている。疑いもなく漠然とそう思っている、信じていることが不思議だ。
 インターネットというものが一般化してからというもの、我々人間の意識の速度はどんどん速くなっていったように思う。良かれ悪しかれ、このままとことん速くなってしまうものだと思っていたが、コロナのおかげでその流れに少し水を差されたように思える。このまま以前のように速さと正確さと効率が求められるように戻っていくのか、緩さもあって良いというふうになっていくのか。
 というようなところにロシアが戦争を仕掛けたせいで、緩くやっていってばかりいられない。そういう流れも出てきて、面倒臭い。
 などと纏まらないし役にも立たないことを考えている。

 他にも、音楽、映画、書籍その他なんでも良いが、なにかしらの趣味というものが合うというのは、どうしてそんなに相手に対して好意をもたらすのだろうか。同じものを良いと思っているという感覚は、特別な感情を生み出す。なんだか不思議だ。
 それはレッテル貼りに繋がったり、階級を作ったりと俗悪な面もあるが、元々の感情自体は悪いものではないと思う。サカナクションのアイデンティティでは自虐的に安っぽい自我を構成するものとして歌われているが、そういうものなしで自我を構成できるかというと、無理なんじゃないかとも思う。社会が無理強いされる個性だなんだで若い頃は苦しんだが、所詮自分は自分でしかないという諦めとも肯定ともつかない感覚で捉えていて、誰にでもあって特別じゃないけどそれは結局自分自身にとっては一つしかないもの(この表現は気持ち悪いな)、それがアイデンティティというものだと思う。
 今日はとりとめのないことばかり考えてしまうが、都村記久子がゲットアップキッズとかMxPxとかニューファウンドグローリーとか作中で書くからいけない。

 今晩は疲れたので、豚の生姜焼き。そういえば、先日妻が下拵えに時間をかけた海老と彩り野菜のオイスターソース炒めが、街中華の最高峰くらいの味と食感で最高だった。

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