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Asset導入事例◆天陽会中央病院「クラウドによるデータ共有とCEに寄り添ったUIが決め手」

社会医療法人天陽会 中央病院(鹿児島市)は循環器内科や心臓血管外科などの循環器診療を軸に、幅広い診療科をカバーする病床数219床の病院です。臨床工学技士は18名在籍しており、手術室から心臓カテーテル、血液透析、集中治療、内視鏡まで幅広い業務に携わっています。
臨床工学部 技士長の上森光洋さんと、臨床工学部の假屋佑紀さん、高倉将樹さんに、HITOTSU Assetを利用しようと思ったきっかけから今後の期待までうかがいました。

「当初は『クラウドって安全性は大丈夫なの?』と思っていました。けれど今では、クラウドならではのセキュリティの強さを理解し、いつでもどこでもアクセスできるクラウドの良さを実感しています」。こう話すのは、社会医療法人天陽会 中央病院(鹿児島市)臨床工学部技士長の上森光洋さんです。

同病院では10年以上前から、市販のオンプレミス型医療機器管理システムを利用してきました。ただし、機能の多さ・複雑さとサポートの手薄さから、実際には機器台帳とバーコードによる貸出・返却機能しか活用できておらず、点検や修理の進捗管理は、ホワイトボードや紙を使った“アナログ管理”だったといいます。

「以前は、臨床工学技士は私1人でしたが、この10年ほどで徐々に増えて、今では18人となりました。院内のさまざまな部署で臨床業務に携わっているCE同士で、医療機器管理業務の進捗状況を共有する必要性が高まったというのが、システムを見直すきっかけでした」(上森さん)。

CE数の増加で機器管理の情報共有がマストに

とはいえ、いくつかの医療機器管理システムについて情報収集と比較検討を進めていたものの、専用のパソコンが必要だったり、操作性に納得できなかったり、数百万円の初期費用がかかったりと、決め手に欠けていたそうです。画面のデザインなどのユーザーインターフェースについても、「他社製品はどちらかといえば”手作り感”があり、優れているとは言い難かった」(上森さん)。

そんな中、HITOTSU社長の田村が、鹿児島県臨床工学会への登壇の翌日に中央病院を訪問。インターネット環境があれば院内どこでも利用できる点や、インターフェースの良さを理解いただき、フリートライアル開始につながりました。「当初不安を抱いていたクラウドのセキュリティも、説明を聞いて、その安全性を理解・納得できました」と上森さんは話します。

CE各個人がスマートフォンからアクセス(イメージ)

主体性をもって機器管理業務に臨む

クラウド型という特徴を生かし、現在は、CE各個人が院内でスマートフォンからアクセス。「これまでは医療機器管理のために、専用端末がある医療機器管理室に足を運ばなければならなかったのが、臨床業務の合間に進捗状況を確認できるようになりました」(上森さん)。

実は上森さんがアクセス性にこだわった背景には、「CE一人ひとりが主体性をもって機器管理業務に臨んでほしい」という思いがありました。「臨床業務の比重が高まるにつれ、どうしても機器管理業務が中途半端になりがちでした。HITOTSU Asset導入によって、カテ業務や透析業務に携わっているCEも、手が空いたときにすぐに機器管理業務の進捗状況を確認できるようになりました。『未実施の点検がたまっているようだからヘルプに行こう』などと、主体的に行動に移していってくれることを期待しています」と上森さんは語ります。

中央病院 臨床工学部のCEメンバー。左から桐原さん、高倉さん、上森さん、假屋さん、染川さん

進捗状況の共有という点では、「ダッシュボード」も有効だそう。「定期点検の実施割合や、長期間の貸出機器一覧など、従来はわざわざ調べなければ分からなかったデータが自動で表示されて便利です」と假屋さん。

いつでも問い合わせできるチャットサポート

クラウドのもう1つの特長であるチャットサポートも活用し、2カ月間で10回以上、質問や要望を投げかけました。医療機器業界はメーカーや代理店などの担当者が病院を直接訪問する形式が多いようですが、「チャットサポート窓口は疑問に思った時にすぐに問い合わせできてむしろ都合が良いです」と高倉さんは話します。假屋さんも「他社ではスルーされたり追加料金がかかったりすることも多い中、HITOTSU Assetは要望を受けてすぐに改善・アップデートして使えるようになる点が良いです」と、素早い対応を高く評価くださりました。

今後の期待として、上森さんと高倉さんは、スマートフォンでも快適に使用できるレスポンシブ対応、事務部門と連携した資産台帳管理、メーカーの取り扱い説明書の自動保存--などを挙げます。これらは多くのユーザー様からご要望いただいており、HITOTSUとしても対応予定です。

「クラウドの利便性と優れたユーザーインターフェース、機能を活用して、今後も臨床工学技士の自主性を培いながらより良い医療機器管理を確立していきたいと思います」(上森さん)。天陽会中央病院 臨床工学部の今後の活躍に注目するとともに、ご期待に沿えるよう製品開発に邁進してまいります。

病院データ
・鹿児島県鹿児島市
・病床数:219床
・臨床工学技士:18名
・取材日:2023年8月7日
 (記事内容は取材時点のものです)





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